「いつも通りトイレを流しただけなのに急に水の流れが悪くなった!」
「間違えて流してはいけないものを流してしまった」
など、ふとしたときに急に起こるトイレのつまり。
そんなときは業者を呼んでつまりを解消してもらうのが一般的ですが、業者がたくさんありすぎてどうやって選べばいいかわからない人も多いのではないでしょうか?
今回はそんな人のために、トイレの修理業者を選ぶときのポイントや料金相場について簡単に説明していきます!
また、業者を呼ばずにつまりを解消できる場合の対処法についても紹介していきます。
トイレつまりが発生したら、業者を呼ぶ前にまずは念のためトイレの止水栓を閉めておきましょう。業者が対応してくれるまでの間、事態が悪化して水が溢れるなどの心配を一旦解消できます。
止水栓はタンク近くの床や壁、タンクレストイレの場合はカバーの内側にあり、マイナスドライバーか付属の工具を使って閉めましょう。
このとき、栓が閉まるまでに何回回したかを覚えておくことがポイント。
止水栓は普段水が流れる量やタンクの水の量を調整しているところです。業者を呼ばずに自分で修理できた場合は、閉めた分と同じ回数開くことで元の水量に戻すことができます。
そもそも、トラブルが起きたけど業者を呼んでいいレベルなのかがわからないという方もいるのではないでしょうか。
トイレ修理業者を呼ぶ基準としては
です。それぞれについて詳しく説明していきます!
トイレつまりが起こる原因は、異物のつまり・尿石の溜まり・タンク内の部品の故障などさまざま。ものを落としてしまったなど、完全に原因がわかるケースもありますが、それ以外ではぱっと見の状況で原因を判断するのは難しいでしょう。
原因がわからない状態では適切な対応もわからないため、業者を呼ぶのがベストです。
トイレ修理の経験がなく、原因も対処法もわからない場合は迷わず業者を呼びましょう。無理に作業をしてしまうと、さらに状況が悪化してしまうかもしれません。
ポイントは後述しますが、トイレ業者を呼ぶときは焦らずに信頼できる業者を選んでくださいね。
つまりの原因がわかっており、自分で修理を施したものの状況がよくならないときにも、迷わず業者を呼ぶタイミングです。
パッキンやパイプなどの部品の規格を間違えていたり、取り付け方法が間違っていたりした場合は状況が悪化してしまうおそれがあります。
早い段階で作業を中断して、業者に見積もりの連絡を取りましょう。見積もりの際には、自分がどのような処置を施したかを簡潔に伝えるとスムーズにやりとりできますよ。
トイレつまりなどのトラブルは部品の交換で解消できることがあります。
部品自体はホームセンターで購入できますが、知識や経験がない状態で部品を交換しようとすると規格を間違えたり破損につながったりすることも。
トラブルの元になっている部品がわかっている場合でも、プロである業者にお願いするのがベターでしょう。
トイレにトラブルが起きると、焦ってしまいがち。パッと見つけた業者を慌てて呼んだことで「想定より値段が高かった」「誠実に対応してくれなかった」「二次トラブルの原因になった」など残念な結果になってしまったという声も少なくありません。
そんな失敗をしないためにも、まずは、トイレつまりの修理を依頼する際の業者選びのポイントをお伝えします!
チェックするのは
の5つです。これらのポイントをチェックしながら、依頼を予定している業者が信用できるかを判断していきます。
検索エンジンやSNSなどで「○○(会社名) 口コミ」と検索すれば、その会社の口コミが簡単に出てきます。実際にその会社のサービスを受けた人のリアルな感想が見られるので、参考になりますよ。
ただし口コミには、わざといい口コミを書いたり、反対にわざと悪い口コミを書いたりと信憑性のないものも数多くあります。
投稿者の年齢や性別、サービスを受けた際の写真や担当者の名前がきちんと記載されているものを参考にするといいでしょう。
またSNSを参考にする場合は、過去の書き込みや質問への回答の仕方なども、口コミの信憑性を判断する上での材料になることがあります。
HPの会社概要を確認し、住所や電話番号が記載されているかどうかをチェックしましょう。修理のあとにトラブルなどが起こった際、責任を持って対応してもらうための重要な情報となります。
HPは誰でも簡単に作ることができるので、悪徳業者がそれらしいものを作るのももちろん簡単。実際に、会社情報が不明または嘘の会社情報を載せているサイトも少なくありません。
念には念を入れるのであれば、地図アプリなどで記載の会社情報を検索するなどしてみるといいでしょう。その際、株式会社ではなかったり住所から検索した際に所在地がマンションだったりする場合は、個人事業者の可能性が高いです。修理のあとにトラブルなどが起こった際に業者が賠償保険に加入していないなど責任を持って対応してもらえない可能性もございますので注意しましょう。
また、HPの会社情報から運営実績もチェックしておくのがおすすめ。一概には言えませんが、設立からの年数が長いほど「地域の信頼があり長く続いている」という判断する材料になりますよ。
近年では、自社HPを持っている業者がほとんどです。HPのスタッフ情報や施工実績、キャンペーン情報などが最新の情報に保たれているかどうかをチェックしましょう。
一概には言えませんが、最新の情報がない業者は定期的に名前を変えて営業していたり、載せられる施工実績がなかったりといったことが考えられます。
また、InstagramやTwitterを開設している業者もあります。これらもHP同様、更新情報や更新内容・フォロワーの数やコメントへの返信対応などをチェックして、その業者が信用するに足るかどうかを判断してみるといいですよ。
水道局指定工事店とは、その名の通り各自治体の水道局から認可を受けている業者です。
水道局指定工事店に認可を受けるには以下の条件が必要になります。
家庭や施設などの吸水管が不適切な素材や方法で修理されてしまうと、水が安全に供給されなくなりトラブルにつながってしまいます。そこで、水道法施行令に則った修理ができる業者を「水道局指定工事店」として認定しているのです。
水道局指定工事店に認定されていない業者が対応できる範囲は、簡単なトイレつまり・パッキンや蛇口の交換のみ。認可を受けていない業者が給水管や水栓を触るなどといった修理をすることは違法とされています。
簡単なトラブルであれば非認可の業者を頼むのもいいですが、その程度のトラブルであれば自力で解決できるケースが多いです。業者を呼ぶのであれば認可を受けた水道局指定工事店を選ぶのがベターでしょう。
二次トラブルを引き起こさないためにも、水道局指定工事店かどうかは業者を選ぶ際のポイントとして覚えておいてください。
たくさんの依頼を受けるため、HPに特別安い価格を記載している業者がありますが、実際作業を行ったあとには料金が追加され、想定より高くなってしまうケースもしばしば。
手間と時間はかかってしまいますが、まずは3つ以上の業者から見積もりを出してもらい、比較してその中から適切な価格の業者を選びましょう。
見積もりは実際に状況を見てからでないと正確な金額を出すことができません。電話やメールだけで済ませようとする業者は信用に足らない部分があるので、避けるのがベターでしょう。
また、善良な業者のほとんどが見積もりを無料で出してくれます。見積もりの時点でお金がかかる場合は善良な業者でないことがほぼ確定なので、その時点でその業者はやめておきましょう。
中には「今すぐ修理をしないと大きなトラブルにつながる」などという理由で契約を急がせてくる業者もいますが、一刻を争うトラブルになることはほぼないので焦らず冷静に判断してください。
ここでは、トイレ修理業者の料金相場を見ていきましょう。
前述しましたが、実際の金額は現場の状況を見てからでないと判断できません。部品の交換等は追加料金が必要なため、金額が大きく異なる場合があります。
トイレつまりなどのトラブル修理にかかる費用は主に「出張費用」+「作業費用」+「部品・器具代」の合計になります。出張費用は距離に応じてかかったり、業者によっては無料なところもあります。
また、業者に依頼する時間によってはこれらの費用以外に「早朝・夜間対応料金」が加算されることもあります。
それぞれの料金について、以下で詳しく見ていきましょう。
出張費用の相場は0〜4,000円です。
近くにトイレ修理業者の営業所がない場合、遠方から出張をお願いすることになります。このとき、業者によっては距離に応じた出張費用がかかることがあります。有料道路を利用しなければならない場合はさらに割高になる可能性があることも覚えておきましょう。
費用を抑えたい方は出張費用が無料の業者を選ぶといいですよ。
作業費用の相場は、作業によって異なるため以下の表にまとめました。トイレつまりの修理に行われる主な作業3つとその料金は次の通りです。
作業 | 料金 |
---|---|
トイレつまり | 約4,000〜8,000円 |
便器の着脱 | 約10,000〜20,000円 |
薬剤使用 | 約3,000円 |
トイレつまりの修理に部品を使う際の相場は、1,000〜3,000円程度です。トイレタンクの部品は相場より高くはなりますが、高額になっても10,000円程度でしょう。
また、器具を使う際の相場は15,000〜30,000円程度。高圧ポンプやクリーナーを使う修理が必要な場合は少し費用がかさむことを頭に入れておいた方がいいかもしれません。
早朝・夜間対応料金の相場は0〜4,000円程度です。
早朝・夜間対応料金とは、22時〜6時ごろまでの深夜早朝に業者を依頼する際にかかる料金のこと。急ぎで対応しないと困るような場合は、料金を支払ってでも対応をお願いした方がいいでしょう。
状況に余裕があるのであれば、早朝・夜間対応料金が無料の業者を探せば費用を抑えることができます。
トイレ修理業者の選び方や料金相場を知っていても、慌てていると正しい判断をできないこともあるかもしれません。ここでは、万が一悪徳業者に引っかかってしまった場合の対処法をお伝えしておきます。
まずは実際にあった高額請求の例を見ていきましょう。
ケース1.
急いでいたせいで料金と内容を確認せず作業を依頼し、便器の交換が必要と言われ作業が終わった後に数十万円の金額を提示された。払うしかなかったが高額だと感じているし納得がいかない。
ケース2.
数百円〜と記載されている業者に依頼したが、1つの修理方法では直らないと言われ次々と他の作業を提案された。最終的に50万円の金額を提示された。
この他にも、作業を中断できないタイミングで高額な料金を言い渡される、明細にトイレつまりの修理とは関係のない項目があるなど、さまざまなケースがあります。
納得のいかない高額請求にあったり、悪徳業者の被害に遭ったりした場合には「クーリングオフ制度」が使えるケースがあります。
そもそもクーリングオフとは、特定商取引法に基づいて定められた制度で、悪質な販売業者から消費者を守る制度のこと。修理などのサービスを含む訪問販売・電話勧誘販売・マルチ商法などの契約を一定期間内であれば解除できます。
クーリングオフが適用される場合とされない場合についての条件は、大まかに以下のような内容になっています。
○クーリングオフ可 | ×クーリングオフ不可 |
---|---|
・契約から8日間以内である ・見積もりのために呼んだ業者と契約せざるを得なくなった ・依頼した内容と異なる内容で販売を行われた ・サイトや広告に掲載されている金額と大幅に異なる |
・目的通りの契約を交わして、修理が問題なく行われている ・業者を依頼する際に「便器を新しくしたい」など訪問販売の意思を示していた ・契約書を交わしていない ・業者が消費者センターの連絡に応じない |
悪徳業者に引っかかったかも……と思ったら、これらの条件と自身の状況を当てはめて判断してみましょう。
また、クーリングオフ不可に当てはまるかもしれないと思った場合でも、次で紹介する「消費者センター」に一度問い合わせてみましょう。細かい状況を説明すれば、クーリングオフ可能の対象であることがわかるかもしれません。
クーリングオフを希望する際や高額請求についての相談をする場合は、各都道府県や市区町村の消費者センターに電話で相談しましょう。また、どんな人でもアクセスしやすい窓口としての消費者ホットライン「188」に電話をかけることも可能です。
都道府県や市区町村の消費者センターは平日9:00〜17:00頃までの受付、消費者ホットライン「188」は土日祝の10:00〜16:00まで受付しています。
曜日に関係なく相談できる窓口が設置されているので、クーリングオフが可能な8日間の期限に余裕を持って連絡しましょう。
都道府県、市区町村の消費者センターの連絡先は国民生活センターのホームページをご覧ください。
ここまではトイレ修理業者に依頼する前提でお話をしてきましたが「トイレを見られるのは恥ずかしい……」という方も少なくないはず。
そんなときは、トイレつまりの状況をチェックしてみてください。
これらのような場合は、自分でトイレつまりを解消できるかもしれません! ここからは、自分でできるトイレつまりの解消方法を紹介していきます。
おもちゃや落とした固形物が手の届く場所にある場合は、直接取り除いてしまう方法があります。
<手順>
1. ビニール手袋を装着する
→ 輪ゴムで腕の部分を縛ると水が手袋の中に入るのを防げます。
2. ゆっくりと手を入れる
→ 勢いよく入れると水圧で異物が奥に流れてしまうことがあるため注意してください。
3. 異物を直接取り除く
この方法でうまく取り除けなかった場合は、無理せず早い段階で業者に連絡しましょう。トイレつまりの状況が悪化してしまい、修理費用がかさんでしまうおそれがあります。
トイレつまりの対処アイテムとしてポピュラーなラバーカップを使用した方法を試してみるのもいいでしょう。
<手順>
1. 便器の水面から水位が10cm低くなるように調整する
→ 水が多い場合は給油ポンプで水を吸い上げるなどして調整します。反対に水が少ない場合は、ペットボトルやバケツなどで水を増やしましょう。
2. ビニールシートで便器を覆う
→ ラバーカップの勢いで便器内の水が飛び跳ねないように、ビニールシートや大きいゴミ袋で便器を覆います。ラバーカップを差し込める穴は空けておきましょう。
3. ラバーカップを排水口に押し込む
→ ラバーカップは排水口にゆっくりと押し込み、ピッタリと密着させましょう。
4. バケツで水を流す
→ つまりが改善されたようであればバケツで水を流してみて、問題なく排水されるかを確認します。この作業をする前に、いきなりレバーを回して排水すると、つまりが解消されていなかった場合、水が溢れてしまうことがあるのでNGです。
バケツやペットボトルと水があればできる手軽な方法がこちら。水の流れと水圧でトイレのつまりが解消できることがあります。
<手順>
1. バケツまたはペットボトルに溜めた水を排水口に流す
→ 便器から水が溢れないよう、少し高めの位置から排水口にピンポイントで水を流しましょう。
2. 手順1の作業を数回繰り返す→ スムーズに排水されて水位が正常に保たれるまで、作業を数回繰り返しましょう。
これらの他にも多くのトイレつまり解消方法があります。詳しく記載した記事を載せておきますので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
トイレつまりの自分でできる直し方10つをプロが解説!以上、トイレがつまったときの業者探しのポイントについてでした。いかがでしたか?
急なトラブルで焦ってしまいがちですが、信頼できる業者をしっかり見きわめて、見積もりを比較してから正確に作業を行ってもらうというのがポイントです。
数多くのトイレ修理業者から、納得のできるサービスと料金の業者を見つけて依頼しましょう。
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