トイレの手洗い管の水が止まらない場合の対処方法

投稿日：2019年03月15日

トイレタンクの上に、手を洗うための蛇口のようなものがついているのは、よく目にしますよね。
これを「手洗い管」と言いますが、実はこの手洗い管から流れ出る水が止まらないというトラブルは多く聞かれます。

用を足すのに支障はなさそうなものの、水道代のことを考えると少しでも早く直したいですよね。

ここでは、トイレの手洗い管の水が止まらない場合の対処方法をご紹介いたします。

手洗い管の水が止まらない…

トイレの手洗い間の水が止まらない場合、原因はおおよそトイレタンクの内部にあると予想されます。
そのため、「便器内へ流れ出る水が止まらない」という症状と同様に、トイレタンクの中の点検が必要になるのです。

タンク内のチェーンの不具合やゴム製の各部品の劣化などが原因として考えられます。
手洗い管の水が止まらない場合は、止水栓をしっかり閉め、タンク内部をチェックしていきましょう。

なお、トイレタンク内の状況に関しては、トイレの製造メーカーや製造時期によって異なってくるため焦らずひとつひとつ部品をチェックしていかなくてはいけません。

手洗い管の水が止まらない時に確認すること

トイレタンクの中では、細かい部品がいくつも連なっていたり、複雑な構造で機能している部分などもあるため、チェックの際には十分に注意しましょう。

また、トイレタンク内をチェックする際には、止水栓を閉めて給水を断ち切ったあと、タンク内の貯水を全て抜いて空にしてから行なっていきます。

まずチェックするポイントとしては、「トイレタンク内の水位がオーバーフロー管の先端より上にきているかどうか」という点です。

水位がオーバーフロー管の先端より上にきている

トイレタンク内の水位がオーバーフロー管の先端より上にきている場合、ボールタップに原因があることが多いです。

ボールタップとは、トイレタンクの給水弁としての役割を担っている部品ですが、ここに不具合があって止水などの機能を果たせていないと、その先の手洗い管や便器への排水などにおいて水が止まらない症状が起きてしまうのです。

そのような場合のチェックポイントと対処方法をご紹介します。

浮き玉に不具合がないか

浮き玉はボールタップの一部品で、タンク内の水面に浮かんでおり、その水位によって浮き玉の位置も変わります。

この浮き玉の位置によってボールタップの給水弁が開閉し、給水を制御しています。

しかし浮き玉に何かが引っかかっていたり、アームの部分が外れていたりすると、正しく機能しないことがあります。

その場合は、各部品が正しく動作するように調整しましょう。

給水弁に不具合がないか

そもそも給水弁の部分が正しく機能していなくては、給水を制御することができず、水が止まらない症状が起こってしまいます。

不具合の原因としては、給水弁に水垢や何か異物が挟まっていたり、パッキンが劣化によって止水機能を損なっていたりなどということが考えられます。その場合、プロでなくてはなかなか修理によって解決することは難しい状況です。

そのため、ボールタップ自体を新しいものに交換することをおすすめします。

水位がオーバーフロー管の先端より下である

トイレタンク内の水位がオーバーフロー管の先端より下である場合、ゴムフロートおよびその周辺の部品に原因があることが多いです。

ゴムフロートは、トイレタンクから便器への排水弁としての役割を担っている部品です。このゴムフロートは上から垂れているチェーンとつながっており、そのチェーンは水洗レバーと連動しているアームにつながっています。

通常、水洗レバーをひねるとその先のタンク内に伸びているアームが連動し、チェーンが引っ張られ、それによってゴムフロートが持ち上がって排水口が開きます。しかしそのどこかに不具合があると便器への排水が止まらなくなり、タンク内への給水も続けられるため、手洗い管の水が止まらなくなってしまうのです。

そのような場合のチェックポイントと対処方法をご紹介します。

チェーンに不具合がないか

チェーンが他の部品に引っかかるなどして通常の状態になっていない場合、その先のゴムフロートがしっかり閉まっていないことがあります。この場合、チェーンの引っかかりなどの不具合を元に戻すことで直ります。

ゴムフロートに異物が挟まっていないか

ゴムフロートと排水口の間に、異物が挟まっている可能性もあります。特に、タンクに直接入れるタイプのトイレの洗浄剤などを使用している場合など、洗浄剤が固形のままゴムフロートの下に挟まってしまっていたり、溶けきらなかった分がゴムフロートの表面にこびりついてしまっていたりなどすると、排水弁としての機能を妨げてしまいます。

この場合、もし取り除けるようであれば、異物を綺麗に取り除くことで対処が可能でしょう。しかしこびりついた汚れがしつこく、なかなか綺麗に落とせない可能性もあります。汚れが少し残ってしまって症状が改善されない場合は、新しいものへの交換を考えてみても良いかもしれません。