水道料金が高いと思ったら漏水の可能性を調べよう!

水道料金が高いと思ったら漏水の可能性を調べよう!

「最近水道代が高くなった気がする」、「今月から急に水道代が上がった」など、心当たりがないのに水道代が高いと感じたことはありませんか?水道料金が高くなった場合、漏水が考えられます。今回は、自分でできる漏水調査の方法や業者がおこなう漏水調査、水道料金の減額の方法などについて説明します。

まずは漏水の確認を

まずは漏水が起きているかどうかを確認しましょう。

水道料金の請求書

水道料金の請求書は、基本的に2ヵ月に1回届きます。
前回の請求書と比べて、料金や使用水量が急増していないか確認しましょう。

水道料金や使用水量が急増している場合、使用期間内に家族が増えた、大掃除でいつもより多く水道を使ったなど、いつもと変わったことがなかったか思い出してください。
また、後述の「水道を使いすぎていないかチェックする」の項目を参考に、普段の水道の使い方を見直すと良いでしょう。
原因に心当たりがないのに水道料金が明らかに増えている場合は、漏水が疑われます。

水道局からの手紙

使用水量が急増した場合、水道局から「使用水量増加のお知らせ」「漏水調査のお願い」といった内容の手紙が届くことがあります。
先述の通り、原因に心当たりがない場合は漏水している可能性があるため、漏水調査をおこない修理を依頼する必要があります。

漏水に関する修理代は自費で負担しなければいけませんが、漏水中の水道料金は申請すると場合によっては返金されます。詳しい申請方法については、記事の後半で解説します。

水道を使いすぎていないかチェックする

水道料金の請求書や水道局からの手紙で、使用水量が急増していることに気が付いたら、水道を使いすぎていないかチェックしましょう。

一般家庭で水を使う場所と言えば、「キッチン」、「お風呂」、「トイレ」で、家庭で使う水のほとんどがこの3箇所で使用されています。
例えば、洗い物のときや歯を磨くときに水を出しっぱなしにしていないか、トイレで水を流す際にいつも「大」で流していないか、お風呂場で無駄にシャワーを出しっぱなしにしていないかなど、改めてチェックしてみてください。

また、夏場はシャワーをよく使うため、冬場よりも水道代が上がりやすくなります。
節水タイプのシャワーヘッドに取り換えるなど、節水方法を模索してみましょう。

さらに洗濯機が水を多く使う設定になっていないかの確認を。最近ではすすぎが1回で可能な洗剤や、洗濯機にも節水モードがついているタイプもありますので、洗剤や設定を見直すことで水道代を節約できます。

水道メーター

水道メーターの動きで漏水を見極める方法もあります。
水道メーターは、一般的に敷地内の地面にある「量水器」と書かれたメーターボックスの中に収納されています。マンションなどでは玄関外の廊下のパイプスペースに設置されていることが多いです。

家中の水道を止めた状態で、水道メーターが動いていないか確認してください。
通常、水道を使っていない状態であれば水道メーターが動くことはありませんが、もし動いていた場合はどこかで漏水が起きている可能性が高いです。

【場所別】自分でできる漏水調査の方法

【場所別】自分でできる漏水調査の方法

漏水している可能性が高いと判断したら、今度は漏水調査で漏水している箇所を特定します。

特に漏水の起こりやすい、トイレ・キッチン・お風呂場・配管の漏水調査の方法を解説します。

トイレの漏水調査

まずは止水栓を閉め、水の止まらない箇所はないか、濡れている箇所はないか目視で確認してください。
トイレで漏水の起きやすい箇所と症状は、次の通りです。

  • トイレタンク内で水の流れ続ける音がする
  • 床と便器の間が濡れている
  • 便器内に水が流れ続けている
  • 止水栓が濡れている
  • 手洗い管から水が出続けている
  • トイレタンクや便器など、本体が濡れている

トイレの漏水の多くは、トイレタンク内の部品の経年劣化や故障が原因です。

>>トイレタンクの水漏れの原因と解決法とは?自分で修理する方法をシーン別でご紹介

キッチンの漏水調査

キッチンでは、主に蛇口や給水管・排水管からの漏水が起こりやすい傾向にあります。
1箇所ずつ目視で確認しましょう。

  • 蛇口本体から漏水している
  • 蛇口のシャワーホースから漏水している
  • シンク下の給水管から漏水している
  • シンク下の排水管から漏水している

特に、排水管や給水管は普段あまり見ることがないため、濡れていたり水たまりができていたりしないか注意深くチェックします。

>>キッチンの蛇口から水漏れしていたらどうする?
>>キッチンの床が水漏れする原因

お風呂の漏水調査

お風呂では、洗い場の蛇口やシャワーからの水漏れが多いです。
お風呂場をよく乾燥させた状態で、濡れている箇所がないか確認します。

  • 蛇口本体から漏水している
  • シャワーの吐水口やシャワーホースから漏水している

配管の漏水調査

ここまで紹介したのは目視でできる漏水調査ですが、壁の中や床下にある配管から水漏れしている場合、発見が難しくなります。
配管の漏水調査は、音を確認しておこないます。
「ポタポタ」「シュー」といった異音が絶えず聞こえてきたら、配管の漏水を疑いましょう。

漏水箇所が不明な場合は業者へ依頼を

漏水箇所が不明な場合は業者へ依頼を

明らかに漏水しているにもかかわらず、漏水している場所がわからないというのはよくあることです。外から見えない場所で水が漏れていたり、地中で漏水している場合、素人が見つけるのは困難と言えます。だからと言ってそのまま放置していては、月々の高くなってしまった水道代を支払い続けなければなりません。また、漏水で高額になった水道代の減額申請には期限があるため、1日でも早く修理する必要があります。漏水箇所がわからない場合は、まずは専門業者に相談するようにしましょう。

ここからは業者に漏水調査を依頼した場合、どのような作業をおこなうのか、どのくらい費用がかかるのかについて解説します。

業者がおこなう漏水調査の内容

業者によって漏水調査の内容に違いはありますが、主におこなわれる作業として次のようなものがあります。

業者がおこなう漏水調査では、目視で漏水箇所を特定します。

専門知識を持ったプロが確認するため、自力でおこなうよりも早く正確に漏水箇所が分かります。
また、音聴棒や漏水探知機といった専用機器を使って、漏水の有無を判断する方法もあります。
屋外で水濡れしている箇所があれば、必要に応じて掘削調査をおこなう場合も。

漏水調査の費用相場

漏水調査にかかる費用は、1万円〜4万円と幅があります。
漏水調査の難易度や使用する機器によって、金額の差が生じます。
特に、漏水探知機を使用しないと発見が難しい漏水の場合は、費用が高くなる傾向があります。
実際の料金はケースバイケースなので、漏水調査の際は見積もりを依頼すると安心です。

漏水が見つかったら修理も可能

調査の結果漏水が見つかったら、そのまま修理もできるのが業者に依頼するメリットです。
水道修理業者は水まわりの修理に幅広く対応していて、トイレ・キッチン・お風呂・洗面所といった場所はもちろん、配管や屋外の漏水も修理が可能です。

漏水調査の際は、修理も見越して水道修理業者に依頼すると良いでしょう。
修理になった場合どのくらいの費用がかかるのか、すぐに対応することは可能か、事前に確認することをおすすめします。

漏水で高額になった水道料金の減額方法

最後に、漏水で高額になった水道料金の減額方法について解説します。
漏水が原因で高額になってしまった水道料金は、一定の条件のもと水道局に申請することで、減額が可能です。
ただし、自治体によって条件や申請方法が異なる場合があるため、必ずお住まいの自治体にご確認ください。

減額の条件

減額を受けるには、原則として次の条件にすべて当てはまることが必要です。

  • 漏水してから2ヶ月以内に申請すること
  • 漏水を修理済みであること
  • 発見の難しい箇所(地中や壁の中など)の漏水であること
  • 漏水の原因が故意的でないこと

特に注意すべきなのは、減額の申請には期限があるという点です。
漏水している可能性がある場合、速やかに漏水調査をおこない、修理まで完了させることが大切です。

なお、水道局によっては水道局指定工事店で修理をおこなわないと減額が受けられない場合もあるため、注意してください。

減額の申請手続きについて

申請用紙に必要書類を添え、水道局宛に減額の申請をおこないます。
例として、横浜市では申請書と修繕をおこなったことを確認できる書類(漏水修理の請求書や領収書など)を水道事務所に提出することで、減額が受けられます。

参考:漏水(水漏れ)に伴う水道料金等の減額について 横浜市

まとめ

水道料金が急増し、漏水が疑われる場合は、速やかに漏水箇所を特定して修理をおこなう必要があります。
自力でも目視で漏水調査をおこなえますが、水道修理業者に依頼すれば、漏水調査から修理まで迅速に対応してもらえます。

水道救急センターでは、漏水調査と各種水まわりの修理をおこなっています。
水道局指定工事店のため、減免申請を予定している方でも安心です。
お見積もりは無料なので、漏水の可能性がありお困りの方は、ぜひお気軽に水道救急センターまでお問い合わせください。

※税抜価格、また一部作業で基本料金が異なる場合がございます。