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マンション配管の老朽化に伴う交換時期、工事費の目安は?

マンション配管の老朽化に伴う交換時期、工事費の目安は?

ご自身のマンションの配管が老朽化するのを心配される方も多いでしょう。
配管は通常、目には見えない場所にあるので、様子を知るには定期的な点検が必要になります。
この記事では、配管の交換時期はいつか、工事費はどれくらいかについて解説していきます。

マンション配管の種類

マンション配管の種類

まず始めに、マンションの配管にはどういったものがあるかを知っておきましょう。

配管の材質別の分類と、役割別の分類に分けてご紹介していきます。

材質別の配管の種類

マンションの配管と一口に言っても、多くの種類があります。

主な6種類の配管を見ていきましょう。

まずは、金属製で錆びやすい水道用亜鉛めっき鋼管。s寿命は15〜20年ほどで、配管の内部が腐食すると赤水や漏水が発生しやすいため、現在、上水道配管には使用できなくなりました。

その次に登場した、硬質塩化ビニルライニング鋼管は、錆びにくい金属でできており腐食に強くなりました。
現在もっとも多く用いられる種類です。

さらに、共有部には耐久性に優れるステンレス鋼管が使われ、専用部には樹脂製の錆ない配管が使われているマンションが増えました。

また、水道用の配管として、水道用硬質塩化ビニル管、水道用架橋ポリエチレン管、水道用ポリブテン管がありますが、いずれも金属ではなく、樹脂でできていて錆に強くなっています。

役割別の配管の種類

マンションの配管には、大きく分けて、給水管、給湯管、雑排水管、汚水管、ガス管、追い焚き用ペアチューブの6種類が存在します。
給水管は、上水を供給する水道管です。

30年ほど前に建設されたマンションでは、ビニールライニング鋼管が使用されています。

給湯管や追い焚き用ペアチューブは、温度の高いお湯を供給するので、銅管に保温被覆の加工を施す必要があります。

雑排水管は、洗面所や浴室、台所、洗濯機などから排水される水が通る配管です。

昔は、亜鉛メッキ鋼管が使われることが多かったのですが、今では錆に強い硬質ポリ塩化ビニル管が使われます。

汚水管はトイレからの排水が通る配管で、古い建物では鋳鉄管が使われていました。

錆びに強いため、他の配管に比べると、交換する機会は少ないのが特徴です。

ガス管には銅管が使われることが多いですが、腐食や劣化が起こりにくいため、あまり交換を必要としません。

配管の老朽化によって起こるトラブル

配管の老朽化によって起こるトラブル

マンションの配管の老朽化を放っておくと、重大なトラブルを引き起こす可能性があるので、定期的に点検をし、未然にトラブルを防げるようにしましょう。

配管の老朽化によって起こる可能性のあるトラブルをご紹介します。

水質が悪化する

給水管が老朽化して腐食していると、上水に赤錆などが混ざってしまいます。

水が全体的に茶色っぽく濁ることもあれば、多少の茶色い粒が混ざるような場合も。

もし、水の味や臭いに異常が見られた場合は、直ちに専門の業者に相談しましょう。

水漏れ事故が起こる

配管の腐食が酷くなると、配管に穴が開き、そこから水が漏れてしまうことがあります。

マンションで水漏れトラブルが起これば、配管はもちろん、配管周辺の天井、壁、床なども修繕しなくてはならなくなり、莫大な費用がかかってしまいます。

配管の管理がずさんだったことが原因で、漏水事故が起こった場合、居住者からの信頼もなくなってしまうので、十分に注意しましょう。

配管交換の目安

配管はどれくらいの頻度で交換するのが望ましいのでしょうか。

まず、配管の老朽化のサインとして、水に錆が混ざって赤茶色っぽくなる、水が濁る、味や臭いが違うといったことが見られたら、必ず点検を実施しましょう。

上記のような異常がなくても目安として、2,3年に一度は配管の点検をすると安心です。

そして、バルブや計器などの配管器具の交換は10年に一度、配管の交換は20〜25年に一度目安にするといいでしょう。

工事費はどれくらいかかる?

工事費はどれくらいかかる?

配管を交換する場合にかかる費用は、一般的に30万円ほどですが、床や壁、天井を壊す大掛かりな工事になる場合は、50万円〜100万円が相場です。

かなり大きな出費に思えるかもしれませんが、配管の定期的な点検や交換を疎かにしていると、水漏れトラブルなどの大きな被害につながる場合があります。

トラブルが起こってしまうと、修繕費もかかりますし、何より入居者に多大な迷惑がかかってしまいます。

定期的な点検で、配管の老朽化が見られた場合には、必ず相応の対応をしましょう。

リフォームと同時に配管交換をするのがおすすめ

マンションの配管の老朽化が見られ、交換が必要になった場合は、部屋のリフォームやリノベーションをする際に同時に行うようにしましょう。

配管を交換するには、壁や天井、床を壊して作業をしなければならず、工事費用と日数がかかってしまいます。

部屋や浴室、キッチンのリフォームをする際には、元々あるものを取り外す必要があり、その時に床や壁の配管が見える状態になるのです。

部屋のリフォームと同時に、配管の交換を行うことで工事費用が抑えられます。

まとめ

マンションの配管の老朽化は、目で見て判断することが難しいものです。

居住者が心地よく暮らすことができるよう、また、配管の老朽化による水のトラブルを未然に防げるように、配管の定期的な点検と交換は、確実に行うようにしましょう。

※税抜価格、また一部作業で基本料金が異なる場合がございます。