ウォシュレットの故障は自分で直せる?確認すべきこと

ウォシュレットの故障は自分で直せる?確認すべきこと

最近は、ウォシュレットの普及が進んでいます。

外出先のトイレでもウォシュレットがついていることが多いなと感じている方もいるのではないでしょうか。 それくらい日常的に利用するウォシュレットが故障してしまうと、困ってしまいますよね。

そこでこの記事では、ウォシュレットが故障してしまった時にするべきことを詳しく解説していきます。 ぜひ、参考にしてみてくださいね。

ウォシュレットの故障を疑うべき状況

毎日何度も使うウォシュレットは家電製品です。 そのため、故障や不具合を起こすことも当然あります。

しかし、その症状がウォシュレットの故障なのか、一時的な不具合なのかの判断は難しいところです。

そこで、ウォシュレットの故障を疑うべき状況とはどのようなものがあるのか見ていきましょう。

ウォシュレットから水漏れしている

ノズルやリモコン、ウォシュレット脇などから水漏れしている場合はウォシュレットの故障です。 トイレの止水栓を締め、ウォシュレットの電源を抜いて、修理業者に依頼しましょう。

ただし、ノズルからの水漏れの場合は、先にノズルに汚れが詰まっていないかどうかを確認してください。

ウォシュレットが動かない

ウォシュレットのリモコンを押してもノズルが出ない、シャワーが出ないなどの症状が出た場合は、以下の4つを確認してください。

  • 電気のブレーカー
  • ウォシュレットの電源
  • ウォシュレット本体の運転スイッチ
  • ウォシュレットの設置
  • リモコンの電池

これら4つに問題がないようでしたら、ウォシュレットの故障を疑いましょう。

便座が温まらないとき

便座が温まらないと感じたら、まずは電源が抜かれていないか確かめましょう。

次に、長時間便座に座っていないかどうかを確認してください。
便座は安全のため、座ってから20分程経つと温度が下がりはじめ、1時間で暖房便座機能はOFFになります。

また、便座カバーや便フタカバーを使用している場合は外しましょう。

これらに該当しない場合はまず、便座の設定温度が「切」や「低温」になっていないかと、節電モードになっていないかを確認してくだい。

この5つのポイントに問題がないようでしたら、機種によって以下のポイントをチェックしてみましょう。

【TOTOの場合】
・便座に浅く座っていないか

【INAXの場合】
・着座センサーが汚れていないか

【LIXILの場合】
・低温やけど防止のための便座ヒーターオートOFF機能の使用
・着座センサーが汚れていないか

【Panasonicの場合】
・「8時間切」のタイマー
・瞬間暖房便座の場合は、入室直後ではないかどうか

これらのポイントに問題がないようでしたら、ウォシュレットの故障の可能性があります。

水の温度調整ができないとき

水の温度調整ができないときは、電源プラグを差し直してみてください。
そして、電源プラグについている漏電保護ボタン(緑色の場合が多いです)を押してみましょう。

それでも改善されない場合は、以下のポイントを確かめてみてください。

・節電モードになっていないか
・温水設定温度
・貯湯式の場合は貯湯タンク

この3つのポイントに問題がないようでしたら、温水を作るサーモスタットの故障や、電熱線の断線が考えられます。

自分で直せるウォシュレットの症状

自分で直せるウォシュレットの症状画像

ウォシュレットの故障を疑うべき状況だとわかったら、まずはトイレの止水栓を締めて、ウォシュレットの電源を抜いてください。

そして、基本的には修理業者に依頼しましょう。 ただし、自分で直せる以下の状況の場合は、自分で対応してください。

・汚れが詰まっているだけ
・設定が違うだけ

この2つの状況に該当しない場合は、ウォシュレットの故障の確立が高いため、迷わずに修理業者に依頼してください。

汚れが詰まっているだけ

ウォシュレットの故障を疑った場合でも、該当箇所に汚れが詰まっている場合は、取り除けば正常に動くことがあります。

特にノズルやリモコンなどに汚れが付着している場合は、誤作動を起こすことがありますので、拭き掃除をしてみましょう。

ただし、拭き掃除で直らない場合は故障が考えられるため、部品の交換などが必要な場合もあります。

こうなると素人での修理は不可能なため、必ず修理業者に依頼してください。

設定が違うだけ

「ウォシュレットの故障を疑うべき状況」の解説で記載したように、各種設定が違うだけで故障と思い込んでいただけの場合は、自分で直すことができます。

ただし、それぞれのスイッチの場所などは機種により違いますので、お手持ちの取扱説明書を参考にしてください。

設定を確認しても症状が直らなければ、ウォシュレットの故障が考えられますので、修理業者に依頼しましょう。

ウォシュレットが故障したら業者を呼ぶべき

ウォシュレットが故障したら業者を呼ぶべき画像

ウォシュレットの故障が疑われる場合、自分で直せるのは汚れが詰まっている場合と、設定が違っていた場合のみです。

それはなぜなのでしょうか?

素人が修理するのは危険

ウォシュレットは家電製品なので電気が通っており、細かい部品もたくさんあります。

そのため、特に水漏れの場合は漏電や感電、火災につながりやすく、素人が修理をするのは危険です。

実際、過去に素人が修理をしたため火災を起こしてしまった事故があり、メーカーが一般向けには部品の提供をしていないということもあります。

万一この部分が故障している場合は、素人がどんなに頑張っても直すことはできません。

ウォシュレットのむやみな修理は事故を起こす危険があるため、やめましょう。

ウォシュレットには寿命がある

ウォシュレットは前述の通り家電製品なので、寿命があります。 使用頻度や環境によって左右されますが、だいたい7年から10年です。

ウォシュレットが故障して、素人が修理をしようとしても、故障原因が寿命の場合は直りません。

しかし、ウォシュレットの寿命の判断も素人には不可能です。

長年使っているウォシュレットの故障の場合は特に、自分で修理をすることはせず、修理業者に依頼しましょう。

ウォシュレットの故障を防ぐためには

ウォシュレットは家電製品なので、意外とデリケートです。

そのため、ウォシュレットの故障を防ぐためには日々の掃除やセルフチェックをしっかり行うしかありません。

特に、ノズルの掃除は忘れやすい部分ですし、電源の周辺や、本体のリモコン周辺はホコリがたまりやすいため、まめに掃除をしましょう。

セルフチェックは以下の確認を行ってください。

  • リモコンの乾電池の破裂や液漏れ
  • 便フタのひび割れ、変色、ガタつき
  • 電動便フタの動作
  • ウォシュレット本体のひび割れ、ガタつき、変色、水漏れ、異音、異臭、温度
  • 電源プラグのほこりや異音、異臭、温度
  • 電源コードの傷み、損傷、異音、異臭、温度
  • 止水栓の水漏れ、傷み、損傷
  • 給水ホースの傷み、損傷、水漏れ、電源プラグへの接触
  • 便座のひび割れ、ガタつき、変色、異音、異臭、温度
  • 便座クッションのはずれ
  • においカートリッジの目詰まり、汚れ、ほこり

また、ウォシュレットの故障を防ぐには、トイレの温度と湿度の管理も大切です。

特に、夏場に長期間トイレを使わない場合は、常に換気ができる状態にし、凍結の恐れがある場合は、水抜き対策をしましょう。

水抜きのやりかたは、トイレの種類によって違いますので、お手持ちの取扱説明書で確認してください。

まとめ

ウォシュレットの故障は、漏電や感電、火災などにつながる恐れがあり、大変危険です。
自分で行って良い対処法以外は、修理業者に任せるようにしてください。

また、早く対応した方が、深刻な故障を防げる可能性が高くなります。
故障なのかどうかわからない場合でも、まずは修理業者に確認してもらうようにしましょう。

※税抜価格、また一部作業で基本料金が異なる場合がございます。