洗濯機は、衣類と洗剤を入れてスイッチを押すだけで洗濯を済ませてくれる便利な家電です。
しかし、便利な洗濯機もメンテナンスを怠ると排水口がつまったりすることで排水エラーが発生してしまいます。
排水エラーが起きると「洗濯機が壊れてしまったのではないか」と考えてしまう人がいますが、しっかりと掃除をすれば解決することがほとんど。
今回は、自分でもできる洗濯機の排水口を掃除する方法をご紹介します。
まず、よく間違えられている排水口と排水溝について紹介しておきます。
排水口と排水溝は混同されやすく、誤用しているインターネット上の記事もあるので、それぞれがどのようなものか知っておく必要があります。
・排水口
排水が流れ込んでいく排水パイプの入り口のこと。
普段見えている部分なので、目にすることが多いのが排水口です。
基本的につまりが起きて掃除するのはこの部分。
・排水溝
屋外に設置された溝型の排水経路。
道路で見かけることが多く、大半が金属製の格子状の蓋などで塞がれている。
以上のように排水口と排水溝は実は別のものです。
これらを混同してしまわないように覚えておきましょう。
洗濯機の排水口が汚れる原因は、次のようなものがあります。
外でスポーツをするお子さんがいる家庭では、特に砂や泥汚れが酷いかもしれません。
また、砂や泥の他にも衣類の糸くずや洗剤カスといったものが出てしまうのも仕方ないことです。
糸くずや洗剤カスといったものは未然に防ぐことが難しいため、月に1回、洗濯機の排水口を掃除するようにしましょう。
洗濯機の排水口が汚れる原因は以上の通りでしたが、掃除しないままでいると、どうなってしまうのでしょうか。
気づいていないだけで既に症状が出ているかもしれないので、確認してみてください。
排水に糸くずや汚れがたまり、排水が正常に機能しなかったり、水が逆流したりすることがあります。
エラーの場合は洗濯機が使えなくなってしまうだけですが、汚れた水が逆流することはあまり考えたくありません。洗濯パンに逆流した水が溢れてしまい思わぬ漏水被害が起きる場合もございます。
また、排水エラーが発生した場合、排水ホースが原因となる可能性があるため、ホースの清掃することをお勧めします。
排水口・排水管が汚れたままの場合、下水のような悪臭がすることがあります。
排水トラップには水が溜められており、この水が空気が上がってくるのを防ぐための蓋として機能します。
しかし、排水口に汚れやほこりがたまり、パイプ内の空気が乱れてしまうと、サイフォン内の水は減少。
その結果、悪臭が上がってきてしまうようになります。
排水口から臭いがする場合は、排水トラップに水が張ってあるかを確認してみましょう。
ご紹介した方法で「排水口の掃除をやってみても臭いが改善しない」、「掃除をしたいが自分では難しい」といった場合は、お近くの水道修理業者に依頼して直してもらうようにしてください。
ある日、洗濯機周辺が浸水してしまうくらい水漏れを起こしてしまうかもしれません。
これは洗濯機からの水漏れは、排水口が完全につまったときに発生する現象です。
排水管がつまる前に掃除しないと、余分な床掃除が増えてしまいますので、注意しましょう。
掃除をする前に、排水口のパーツを取り外さなければいけません。
排水口のパーツを取り外すまでの手順は以下の通りです。
排水口のパーツを取り外す方法
洗濯機の蛇口を閉めないと、何かの拍子に水が流れてくる場合があるため、しっかり閉めておきましょう。
洗濯機の電源を切り、コンセントも抜いておけば感電の心配もありません。
また、排水口から排水ホースを抜く際、ホースに残った水が流れてくることがあるため、洗面器や桶、バケツなどの容器を用意しておくのがおすすめです。
排水エルボという排水口とホースを繋ぐL字型の部品もホースと一緒に外してしまってください。
他にも目皿や排水トラップなど、外せるものは外してしまいます。
汚れがひどい場合は、手袋をつけて作業をするようにしましょう。
パーツを外したところから実際に、排水口の掃除に移っていきます。
手順は以下の通りです。
1.排水口内の掃除
手が届く範囲に目立つヘドロ汚れや毛髪などの大きなゴミを取り除き、袋に捨てます。
掃除用ブラシやスポンジと浴室用洗剤を使って掃除するのも良いですが、スポンジなどが奥につまらないよう注意してください。
2.パイプ洗浄剤を注入
排水口にパイプ洗浄剤を注ぎ入れ、手の届かない排水管の奥まで洗浄します。
パイプ洗浄剤の使用量や放置時間といったやり方は洗浄剤の記載事項を確認し、注意して使用してください。
3.排水口パーツを掃除
洗面台やバケツなどで外したパーツを洗います。
手で取れる汚れのような取り除ける汚れは予めゴミ袋に捨てましょう。
浴室用洗剤を溶かした水に漬け置きし、汚れを浮かせてからブラシやスポンジでこすり洗いします。
4.パイプ洗浄剤を水で流す
排水口に注入したパイプ洗浄剤の規定時間が経過したら、充分な量の水を排水口に注ぎ込みます。
排水口から水が溢れ出ないよう、コップなどを使って注意しながら入れましょう。
5.排水口パーツを元に戻す
取り外した時と逆の順番で排水口パーツを元に戻します。
排水エルボを取り付ける前に、必ず排水トラップ部分に水を注ぎ入れ、排水口からの悪臭に蓋をするようにしましょう。
つまりが酷い場合は、排水ホースもかなり汚れている可能性があります。
排水パーツを取り外した際に排水ホースも掃除してしましょう。
方法としては浴室洗剤かキッチンの漂白剤をホースに注ぎ、こぼれないようにラップと輪ゴムで口を覆います。
洗剤がホース全体に行き渡るようにかき混ぜます。
最後に漂白剤を捨て、ホースを排水口に取り付ければ完了です。
ちょっとした気配りで洗濯機の排水口がつまりにくくなる方法について紹介しておきます。
つまりが解消できた場合には以下のことに注意して、再発防止を心がけましょう。
1.糸くずフィルターの掃除
縦型洗濯機の場合は1回ごとに、ドラム式洗濯機は2~3週間に1回程度の頻度で掃除しましょう。
タオルや毛布のように糸くずが出やすい洗濯物が多い家庭は、特にこまめな掃除が必要になります。
2.こまめな洗濯槽洗浄
洗濯槽をあまり洗浄しないでいると、蓄積した汚れが排水口につまってしまう可能性があります。
洗濯槽の洗浄は気付いた時に行うようにしましょう。
3.お風呂の残り湯の使用を控える
お風呂の残り湯を使用して洗濯すると節水になります。
しかし、残り湯には垢や毛髪などが混じっているため、排水口のつまりを促進させます。
排水口の掃除をこまめにできない場合には、残り湯の使用は避けるのが良いでしょう。
4.排水ホースを交換する
排水ホースの汚れが激しい場合、新しいものに交換しましょう。
軽度の汚れであれば、排水口掃除の時に取り外して洗浄するだけでも効果があるので、まずは汚れが落とせないか試してみてください。
5.排水管を洗浄する
排水口を掃除しても、その奥の排水管内が汚れているとつまりトラブルの原因になります。
業者による定期的な排水管高圧洗浄で排水管をキレイに保っておくのが理想です。
排水口の汚れが酷く、つまりを起こしている場合にも上記で紹介した掃除方法は有効です。
しかし、掃除をしても改善できなかった場合には業者へ相談する必要があります。
洗濯機の排水つまりの修理では、修理方法によって料金も違います。
また、修理費用以外にも業者によって出張料や見積り費用などで加算された料金というのは実際に見積り出してもらうまではわかりません。
ホームページを見れば料金の計算方法やベースとなる修理料金が掲載されているので、確認するようにしましょう。
排水に関するトラブルでは、マンションや戸建ての高い場所、つまりが酷い場合などは作業費用が10万円を超えることもあります。
集合住宅にお住いの場合、水まわりのトラブルは自分だけの問題ではないこともあり、管理会社に相談することで対応してくれることも多いです。
費用も経年劣化等、故意的な結果でなければ支払いを負担してくれることもあります。
修理を依頼する前に確認を取るようにしましょう。
洗濯機の排水口の掃除・予防方法について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
洗濯機が不具合で使えなくなると、洗濯物が洗えなくなって非常に困った事態に陥ってしまいます。
トラブルをできるだけ回避するために、洗濯槽を頻繁に掃除し、浴槽に残っているお湯を使わずに洗うことが重要です。
しかし、掃除で予防できるのはわかっていても、掃除に時間を割けないという方もいらっしゃるかもしれません、
しかし、掃除ができないままでは汚れが溜まっていき、いずれつまりを引き起こして業者を呼ばなくてはいけなくなってしまいます。
既に洗濯機の排水口つまりでお困りの場合は業者に見積もりを出してもらい、修理を依頼しましょう。
掃除が終わって排水口が綺麗になったら、予防法を継続することで綺麗な状態が長続きします。
日頃から排水口まわりには気を使っておきましょう。
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