排水つまりの解決に必要な工具と使い方を解説

投稿日：2022年1月5日

排水つまりが発生した時、なんとか自分で解決したいと考える方も少なくないでしょう。

排水つまりを自分で解決したいのであれば、つまり解消用の専用の工具を正しく使わなければなりません。

この記事では、排水つまりを解決するために必要な工具とそれぞれの工具の使い方を解説していきます。

排水つまりの解決に使用する工具とは？

排水つまりを自分の力で解決したいのであれば専用の工具を使う必要があります。

排水つまりの解決に使用する主な工具である、ラバーカップ、真空式パイプクリーナー、ワイヤーブラシ、高圧洗浄機の4つをご紹介します。

ラバーカップ

一つ目は、ラバーカップです。

スッポンという呼称でも知られており、排水つまりを解決するための工具の中で最も知名度が高い工具と言えるでしょう。

入手も容易で使用も比較的簡単なラバーカップですが、実は排水口をすっぽりと覆える大きさでなければ効果を発揮しません。

そのため、洋式トイレ用のラバーカップと和式トイレ用のラバーカップの2種類が存在します。

用途に適したラバーカップを用意するようにしましょう。

真空式パイプクリーナー

真空式パイプクリーナーとは、ラバーカップより更に強い吸引力をもった排水つまり解消道具です。

排水つまりを解消するメカニズムはラバーカップとあまり変わりませんが、真空式パイプクリーナーは真空ポンプを用いることによってより強い吸引力と圧力をかけることができるようになって

います。

このため、ラバーカップで解決しなかった排水つまりも、真空式パイプクリーナーを使って解決できることがあります。

ワイヤーブラシ

ワイヤーブラシとは、細長いワイヤーの先端に金属やプラスチックなどでできたブラシがついている排水管掃除専用の道具です。

ワイヤーは自由自在に曲げることができるため、操作しながら排水管の中に入れることができます。

太さや長さに種類があるので、排水管の大きさに適したものを選びましょう。

なお、排水つまりの解消に使うワイヤーブラシは、塗装用のブラシとは異なるので注意が必要です。

高圧洗浄機

高圧洗浄機とは、水に圧力をかけることで勢いよく噴射し、汚れを落とすことができる洗浄機です。

一般家庭用のものと業者用のものが存在します。

一般家庭用の高圧洗浄機は、先端のノズルを付け替えることで排水管の入り口付近の掃除をできます。

しかし、ホースの長さが不足したり、水の勢いが弱かったりすると排水管の奥のつまりを解消するのは難しいでしょう。

排水つまり解消用工具の使い方

代表的な排水つまりの解消用工具であるラバーカップ、真空式パイプクリーナー、ワイヤーブラシ、高圧洗浄機について紹介しました。

ここからは、それらの工具を使って排水つまりを解消する方法について解説します。

ラバーカップの使い方

まずは、ラバーカップの使い方について説明します。

ラバーカップの使用が有効なのは、つまりの原因がトイレットペーパーなど排水口に流すべきものである場合です。

まず、ラバーカップのカップ部分が浸るぐらいまでの水がある状態で、カップ部分をしっかりと排水口にあてます。

排水口を密閉できたらゆっくりと力をかけて押し込みカップ部分をへこませ、その後勢いよくカップを引き上げます。

この動作を何回か繰り返しましょう。

排水口の構造によっては、ラバーカップの押し引きの動作をする際に力を入れすぎると、排水口を破損させることがあるので注意してください。

真空式パイプクリーナーの使い方

真空式パイプクリーナーはメカニズムがラバーカップと似ているので使い方もほとんど同じ。

違うのは、ハンドルを動かすことで圧力をかけることができる点です。

固形物の異物などによるつまりの場合は、真空式パイプクリーナーを使用してしまうと異物を排水管の奥へ押し込んでしまい、取り出すのがさらに困難になる可能性があるので注意してください。

真空式パイプクリーナーの使い方は以下の通りです。

まず、ラバーカップと同じようにカップ部分をぴったりと排水口にくっつけます。

そして、ハンドルを押し引きすると真空ポンプの作用によってラバーカップよりも強力な圧力がかかるという仕組みです。

ワイヤーブラシの使い方

ワイヤーブラシは排水管の中のつまり部分に直接アプローチすることができる便利なつまり解消用工具です。

しかし、金属やプラスチックなどの固形物や吸水性の高い生理用ナプキンやペット用のトイレ砂などによるつまりの解消には適していないので注意しましょう。

ワイヤーブラシの使い方を説明します。

はじめに、ワイヤーブラシを排水口の中へ挿入し、排水管の奥にワイヤーを送っていきます。

次に、ワイヤーがつまり部分に到達したら、柄を上下に動かしたり、回転させたりなどをしてつまりを削り取っていきます。

最後に、つまりを取り除いたらワイヤーを排水管から抜き、水を流してつまりが解消したか確認しましょう。

ワイヤーブラシを使用した際は、汚れを落として収納しないとサビることがあります。

また、蛇腹ホースタイプの排水管の場合はワイヤーブラシを使用すると破損につながるので注意が必要です。

高圧洗浄機の使い方

まず、高圧洗浄機を使って自分で排水つまりを解決することはあまりおすすめできません。

家庭用の高圧洗浄機は業務用のものと比べると水圧が弱くホースも短いので、汚れがしっかり落とせない場合があります。

また、排水管は曲がりくねっているので、高圧洗浄機を入れたら抜けなくなってしまったというケースも。

そうなると余計に修理料金がかかることもあるので、高圧洗浄を使った排水つまり除去を行いたい場合は業者に依頼しましょう。

自分で解決することが難しい場合は速やかに業者に連絡を

自分で解決することが難しいと感じた場合は業者に依頼するようにしましょう。

特に、曲がりくねった排水管でつまりが発生した場合や排水管が老朽化している場合などは業者に任せてしまった方が良いです。

無理に自分で解決しようとして排水管を破損させる、つまりの症状を悪化させるといったことになれば修理費用がより高くなってしまいます。

相談や見積もりが無料の業者も多いので、気軽に頼ってみるのはいかがでしょうか。