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排水管の高圧洗浄の仕組みや注意点について解説

排水管の高圧洗浄の仕組みや注意点について解説

マンションやビルの排水管の高圧洗浄を考えているけれど、高圧洗浄の仕組みやかかる費用、実施頻度がわからずに悩んでいる方もいらっしゃると思います。

この記事では、高圧洗浄の必要性や仕組み、洗浄の方法や、実施する前に知っておくべきことについて解説していきます。

排水管の高圧洗浄の必要性

毎日の生活で当たり前のように水を使用していると、台所の排水口からは食品の油や残飯が、浴室の排水口からは髪の毛や石鹸カスが流されます。

そのため排水が流れる排水管の中には、どうしても汚れが溜まってしまうのです。

こういった汚れを長期間放置していると、排水管のつまりや悪臭の原因になってしまいます。

酷いケースでは、排水管のつまりから、水漏れトラブルが発生することもあるので、高圧洗浄で定期的に排水管内を清掃する必要があるのです。

排水管の高圧洗浄機の仕組み

排水管の高圧洗浄機の仕組み

マンションの排水管のメンテナンスに欠かせない高圧洗浄ですが、一体どのような仕組みで動いているのでしょうか。

高圧洗浄機の仕組みやその原理について解説していきます。

高圧洗浄とはどんなもの?

高圧洗浄機とは、高圧で水を噴射し、その水の勢いを利用してこびりついた汚れをきれいにすることができる機械です。

高圧洗浄機が水を噴射する力は、水道の蛇口から出る水の力の約40倍もの強さがあり、なかなか落とせない頑固な汚れも洗い流すことができるのです。

高圧洗浄機には業務用と一般家庭用があり、業務用はエンジンを動力とし、家庭用はモーターを動力とします。

そのため、業務用の高圧洗浄機の水圧の方が強くなりますが、その分価格も高くなります。

高圧洗浄機は、水道の蛇口から給水し、ホースを通ってノズルから水を噴射する仕組みになっているので、使用の際には水源と電源が必要です。

高圧洗浄の原理とは?

高圧洗浄機は、パスカルの原理を応用して高圧の水を噴射する仕組みになっています。

パスカルの原理を理解するには、左右の入り口をピストンで塞いだ、水の入ったU字の管をイメージするとわかりやすいです。

一方のピストンに力を加えて押し下げると、もう一方のピストンを押し上げる力が発生します。

このとき、ピストンにかかる力の大きさは、面積に比例するというのがパスカルの原理です。

たとえば、水を入れたU字の管の左側の入り口を9平方メートルのピストンで塞ぎ、右側は1平方メートルのピストンで塞いだとします。

そして、右側の1平方メートルのピストンを10kgの力で押した場合、左側の9平方メートルのピストンは90kgの力で押し出されるのです。

高圧洗浄機では、この仕組みを用いたプランジャーポンプで水を加圧し、特殊なノズルで高圧水を逆噴射させています。

排水管の高圧洗浄の方法

排水管の高圧洗浄の方法

排水管の高圧洗浄の際は、各部屋の台所や洗面所、浴室、洗濯機の排水口から高圧洗浄ノズルを挿入するため、各部屋への入室が必要です。

高圧洗浄は、必ず下階から上階の順番で行います。

もし、下階の排水管がきれいになっていない状態で上階から汚れを流してしまうと、下階で排水管つまりを起こし、漏水事故につながる恐れがあるためです。

建物内の全ての排水管の洗浄が終了したら、各排水口から水を大量に流す排水テストをし、立て管まで落ちる音や漏水の可能性がないかを確認します。

作業が終了したら、排水管トラップや排水の状況をお客様にも目視で確認してもらったら作業が完了します。

1つの部屋を洗浄するのにかかる時間は、およそ10分から15分ですが、建物の構造によってはそれより時間がかかる場合もあります。

排水管の高圧洗浄を実施する前に

排水管の高圧洗浄を実施する前に

マンションの排水管の高圧洗浄を実施する前に、確認しておきたいことや気をつけたいことがあります。

スムーズに高圧洗浄の作業ができるようにするために、覚えておきましょう。

高圧洗浄にかかる費用を確認しよう

高圧洗浄を業者にお願いする場合、費用はどれくらいかかるのでしょうか。

高圧洗浄の費用は、排水管の長さや建物の階数によって変動する上に、業者によって料金も違うので一概には言えません。

排水管の高圧洗浄の費用は、1箇所4万円から5万円が相場であると考えておきましょう。

複雑な作業や、ファイバースコープの挿入が必要になる場合は、さらに料金が加算されます。

事前に必ず住民に告知する

排水管の高圧洗浄を業者に依頼したら、一番気をつけたいのが、建物の住民への告知です。

排水管の高圧洗浄は下の階から上の階へと順番に行わなければ、つまりや漏水を引き起こし兼ねません。

作業時間に住民が留守だった場合は、その階より上階の排水管の洗浄が実施できず、スケジュールを組み直す必要があります。

高圧洗浄の重要性や、在宅時間を守ることの重要性をしっかり住民に伝えましょう。

高圧洗浄を実施する頻度は?

マンションやビルの排水管の高圧洗浄は、どれくらいの頻度で実施するのが良いのでしょうか。

目安として、1年に1回実施するのがおすすめです。

排水管の中は普段目には見えない部分なので、見落とされがちです。

しかし、定期的な清掃や点検を怠っていると、排水管のつまりや悪臭、水漏れのトラブルが起こる可能性があります。

まとめ

マンションの水まわりトラブルを未然に防ぐためにも、定期的な排水管の高圧洗浄が重要になってきます。

また、排水管の清掃に加えてに1年に1回の定期的な点検もしてもらいましょう。

排水管の異常は建物に大きな被害を及ぼすこともあるので、決して軽視せず、速やかに業者に相談してください。

※税抜価格、また一部作業で基本料金が異なる場合がございます。