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漏水調査の費用は?自分でできる調査法も紹介

漏水調査の費用は?自分でできる調査法も紹介

水道業者が行っていることのある漏水調査ですが、その費用についてご存知でしょうか。

漏水に気づかずにそのままにしてしまい、水道料金が高額になってしまってから気づくことも。

このような事態を避けるために、小さな変化に気づいた時に漏水調査をすることで被害を最小限に抑えることができます。

今回はそんな事態を防ぐ漏水調査の必要性やその方法について紹介していきます。

漏水調査とは

漏水調査とは

漏水調査では一般的に各家庭に取付けられている水道メーターや止水栓に音聴棒などを使用して漏水が起きていないか調査します。

漏水調査により敷地内で発生している小さな漏水も見つけ出すことが可能です。

漏水をそのままにしておくと水道を使用してない時でも水道料金がかかってしまいます。

そのほかにも、漏水を放置し続けると住宅の地盤にも悪影響を及ぼしてしまいます。

水回りで違和感を感じた時にはできるだけ早期に業者に依頼をして調査をしてもらいましょう。

音聴棒を使った調査

音聴棒を使った調査は一般的な調査方法で、各家庭に取付けられている水道メーターや止水栓に音聴棒を直接あてて漏水の判断を行います。

音聴棒を使用しないでも“シュー”といった音が聞こえる場合は、壁の中を通る給水管等が漏水している可能性があります。

配水管からの漏水は大量の水が流れ出ている可能性があるので、気になった場合は速やかに修理の依頼をするようにしてください。

屋内の調査

音聴棒を使った調査以外にも、蛇口やトイレといった漏水の疑われる場所を調査します。

動作を確認し、漏水が多発する場所や常に濡れている場所を念入りに調査していきます。

掘削調査

敷地内に不自然に濡れている箇所があれば、埋設されている給水管等の調査のために掘削作業を行います。

掘削後、漏水位置を特定し必要に応じてパイプの交換等を行い、漏水を解消。

土の掘削はもちろん、コンクリートの場合でも掘削調査は可能です。

掘削した箇所は元通りに埋め直すので、安心してご依頼ください。

漏水調査にかかる費用はどれくらい?

では、実際に漏水調査を依頼した時にかかる費用の目安はどれくらいなのでしょうか。

具体的には見積もりをしなくてはわからない部分が大きいですが、その費用の相場を調査の種類別に見てみましょう。

簡易調査

一般的な漏水調査の方法として簡易調査があります。

簡易調査では漏水、悪臭、異音から原因を辿っていきます。

料金帯は「基本料金+作業料金」で1万円〜2万円前後が相場。

特別な条件下でない限り、3万円を超える簡易調査は稀です。

管内カメラ調査

管内カメラ調査は、名前の通りカメラを排水管に通らせてつまりの原因を確認する調査作業です。

人が本来は入ることができないような場所でも壁等を壊すことなく調査できるのが利点。

基本的に使う管内カメラの長さで料金が変化していくので、場合によって異なりますが、料金は1万円を超えることがほとんどです。

普段は見えない箇所が漏水していないかの確認として利用する方もいるので、メンテナンスとして数年に一度でも管内カメラ調査を行っておくと安心でしょう。

テストポンプ調査

テストポンプ調査は水圧試験とも呼ばれ、配管内を水で満たすことで圧力をかけて漏水を確認する調査です。

配管に破損がないかを確認することができ、自宅でも器具があれば可能な調査です。

ただし、使用方法を間違えてしまうと漏水の悪化を招いてしまう可能性があるので、基本的には専門業者に依頼するのがおすすめ。

費用はこちらも1万円以上であることがほとんどです。

漏水探査機

漏水探査機は、振動で漏水箇所を特定する機械です。

機械を使うので、すぐに漏水箇所を特定できるのが特徴で、意外にも安い金額で依頼できることもあります。

業者によりますが、1万円程度で収まることもあるので漏水調査を依頼する際はそれぞれの方法で、見積もりを取ってもらうのが良いでしょう。

自宅で簡単!漏水に気づくサインとは

自宅で簡単!漏水に気づくサインとは

ここまで漏水調査の方法とその費用について簡単に紹介してきました。

しかし、漏水調査を依頼するのにもきっかけが必要です。

ここからは「漏水が起きているかも」と気づかせてくれるサインについて解説していきます。

水道料金の変化

漏水に気付くサインに、水道料金の請求が高くなることが挙げられます。

少しの漏水ならそれほど料金に変化はなさそうだと思われがちですが、1秒間に1滴の漏水でも月300円程の料金が高くなると言われています。

少しでも普段の水道料金より割高になったと感じることがあれば、漏水の可能性があるので、すぐに調査しましょう。

水道料金の明細書を見て確認する

水道料金の明細書を見て、水道料金が高くなっているかを確認するのも大切です。

ネットで明細が確認できる地域も現在はあるので、気になる場合は水道局のホームページをチェックしてみましょう。

明細書を見て漏水の可能性を探る場合は、数ヶ月分の明細を見比べてください。

時期によっては水を使う量が増えて必然的に水道料金が上がることがあるので、それらを考慮して不自然に料金が上がっていないかを確認しましょう。

その際は目安として1800円以上の差があった場合は漏水を強く疑った方が良いかもしれません。

不自然に濡れている

漏水ですので、不自然にどこかが濡れているケースも多いです。

普段使わない場所が濡れていることがあれば、その場所の近くで漏水しているかもしれません。

普段は水濡れるはずがないような場所が濡れていたり、触ってみると湿っていたりする場合は漏水を疑いましょう。

水道メーターをチェック

一番わかりやすい漏水のサインは水道メーターを見てみるとすぐにわかります。

水道メーターにはパイロットと呼ばれる部品があり、水が流れている場合は、このパイロットが回り続けます。

逆に水を使っていない時は、止まったままです。

家のすべての水を止めるか、止水栓を閉めてパイロットを確認した時にパイロットが回り続けていれば、どこかで漏水しているのだと判断できます。

漏水箇所までは特定できませんが、漏水しているかどうかは確認が可能です。

建物によって場所は異なりますが、わかりやすい箇所に設置されているので、簡単に見つけることができるはずです。

戸建ての場合、多くが水道メーターは道路近くのボックス内に設置されています。

マンションやアパートの場合は、玄関のすぐ隣にボックスが配置されていることが比較的多いので、まずはその周辺から探してみてください。

デジタルの水道メーターも

デジタルの水道メーターの場合はパイロットではなくランプが点滅している等で漏水の確認ができます。

近年ではデジタルの水道メーターも増えてきているので、併せて覚えておきましょう。

漏水に使える減額手続きとは

漏水に使える減額手続きとは

漏水している箇所を見つけたら、修理をすればトラブルは解決です。

しかし、使っていないのにかかってしまった水道料金を減らすために忘れてはいけないのが、水道料金や修理料金の減免手続き。

ここからは、漏水を発見した際に活用できる、料金関係の手続きについてご紹介いたします。

減額申請

漏水により水道料金が割増になった場合、状況によっては減額申請を行い一部お金が返ってくることがあります。

基本的には所有者負担となるのですが、故意的でない場合に限り減額申請書を用いて手続きを行えます。

減額を行う際はいくつかの条件があるので、条件を満たしているかどうかを確認した上で申請を行ってください。

減額の条件

減額申請が行える条件は以下の3つです。

  • 漏水の原因が故意的でない
  • 漏水箇所を既に修理している
  • 漏水をしてから2ヶ月以内の申請

以上を満たしている場合のみ減額申請を行い、減額をお願いするようにしましょう。

自己負担になることが多い

水道料金の減額手続きは可能ですが、漏水の原因として多いのは蛇口やトイレといった、お客様の所有物であることが多いです。

実際に確認してみなければわからない所ではありますが、水道料金は漏水で料金が上がっても利用者負担が基本ということは覚えておきましょう。

保険に入ってリスクを軽減

火災保険等の加入内容によっては、蛇口やトイレの修理を保険で賄うことが出来る場合があります。

こちらも減額手続きと同様に故意的、経年劣化によるトラブルは保証を受けることができないといった条件があるので注意してください。

漏水トラブルの中には経年劣化によるものも多いので、保障サービスを受ける際は、事前に漏水原因を把握しておくことが大切です。

場所別!漏水チェック方法

場所別!漏水チェック方法

水道メーターを確認して漏水の可能性があった場合に場所を確認しておきたいところではあります。

業者を呼んで調査してもらっても良いのですが、自身で判断し、状況説明できた方が業者側もスムーズに対応ができます。

そこで、場所ごとに自分でできる漏水調査の方法についてご紹介していきます。

トイレ、お風呂場、キッチンなどの漏水しやすい場所を覚えておけば、意外と簡単に確認することができます。

トイレの漏水調査

トイレの漏水調査をする時には、給水管、便器、便器と床の間をチェックするようにしましょう。

まず便器の中の水が流れ続けている場合は、トイレタンクからの漏水を疑いましょう。

トイレタンク内部のパーツが故障していることが考えられるため、交換の必要があるかもしれません。

便器と床の間が濡れている場合もトイレのどこかから漏水しています。

この場合は便器の隙間から水が漏れだしている訳ではなく、給水管やタンクの漏水が床まで垂れているケースも多いです。

濡れている部分を辿って水が漏れ出ている箇所を確認しましょう。

お風呂場の漏水調査

お風呂場の漏水調査は蛇口周りを中心に確認してみましょう。

お風呂を利用しない時間であれば、余分な水気がなく、漏水箇所だけが濡れているので、比較的簡単に気付くことができます。

蛇口の壁との接地面や吐水口に注目してみましょう。

目で見るだけでなく実際に少し触れてみて、濡れていないかを確認することが大切です。

シャワーヘッド、シャワーホースの漏水が気になる場合は蛇口よりヘッドを下げることで、漏水の判別をすることができます。

ただし、ヘッド内に水が溜まっているだけのこともあるので、しばらくして水が出なくなる場合は漏水ではありません。

キッチンの漏水調査

キッチンの漏水調査の際も、蛇口から水が漏れていないか確認しましょう。

キッチンの漏水も相談件数の多い水トラブルなので、日ごろから漏水が起きていないか気をつけておきたいです。

キッチンの蛇口は毎日のように使う場所なので、蛇口内部のパッキンの消耗が早いです。

キッチンの蛇口がシャワーホース型の方は、漏水に少し気づきづらいかもしれません。

普段はホース部分が収納されているため、ホース部分を出さないと気づけないケースもしばしば。

シンク下の戸棚等を開けないと見えない部分からの漏水も多いため、漏水していても日常生活の中では気づけないこともあります。

また、戸棚の近くで水が漏れていると床板等木材の腐食を促進させてしまう危険性もあります。

普段は見えない場所だからこそ、定期的に漏水等の問題ないかの確認をするようにしましょう。

洗面所の漏水調査

洗面所で漏水調査が必要となる箇所は、蛇口、給水管、洗濯機周りです。

キッチンに比べると使用頻度も低く、漏水が起こる確率は低い傾向にありますが、確認する箇所がキッチンよりも多いです。

意識的に見ないと気づかないこともあるので、定期的な確認を行うようにしましょう。

まず、蛇口の漏水調査では蛇口のハンドル部分のパッキンに注目してみてください。

この部分は摩耗が比較的早いので漏水が起こりやすい場所です。

水を使ってない時に水受け台や蛇口の根元に水滴がついてないかを見て漏水の確認をしてみましょう。

キッチンと同じく、シャワーホースや給水管は、普段は見ることのない場所周辺が濡れていないかを確認します。

洗面台下の戸棚には洗剤や掃除用品を収納している人が多いため、奥が見辛くなっていて漏水を見落としてしまう傾向にあります。

また、洗濯機周りでは洗濯機が揺れ動くことによって給水ホースや接続箇所へ日に日に負担がかかり、漏水を引き起こしてしまいます。

洗濯機周りは普段注意してみることがありませんが、定期的に水が漏れていないかを確認してみましょう。

屋外の漏水調査

漏水は屋内だけでなく、屋外でも起きてしまいます。

屋外で漏水するパターンで最も多いのが、雪や台風といった気候による故障です。

天気が荒れた後は屋外のどこかで漏水が起きている可能性があります。

また、土の中や壁の中を通る水道管から漏水が起きている場合、水がシミのように漏れ出しているのが見られることがあります。

このような場合は修理が難しいので、業者に漏水調査と修理を依頼するのがおすすめです。

自宅での調査が難しい時は

自宅での調査が難しい時は

漏水箇所によっては、プロが漏水調査を行わないと原因を特定できない場合があります。

例えば、床下や天井、壁の中からの漏水などは、目に見えない箇所で漏水が起きているので、自身での調査は難しいと言えます。

自分で漏水調査ができない場合は無理せずプロに依頼して漏水箇所を突き止めてもらいましょう。

まとめ

漏水調査について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

漏水被害は気付かずに放置してしまうと日に日に広がっていき、大きな不利益をもたらしてしまうこともあります。

中でも気付きにくい壁の中の漏水等では建物に使われている壁や木材の腐食の原因となってしまうことも。

そうなって仕舞えば水道修理だけでなく、建物の修理費用までかかってしまいます。

自分で漏水調査を行うのと、プロによる漏水調査には違いとして、プロの場合は特殊工具を使用して漏水調査を行うので、かすかな漏水も逃さないことが特徴です。

また、壁や土の中の配水管など見えない場所の漏水もプロであれば簡単に見つけることが出来ます。

水道メーターのパイロットが回り続けていて、漏水箇所が自分ではわからない時は、プロに漏水調査を依頼するのが良いでしょう。

※税抜価格、また一部作業で基本料金が異なる場合がございます。