お風呂の排水口掃除を簡単に!つまりの解消と予防法

お風呂の排水口掃除を簡単に!つまりの解消と予防法

お風呂の排水口掃除をする前にお風呂の排水口について知っておくとより効果的な掃除方法がわかります。

排水口掃除の目的がつまりの解消の場合、いくつか原因を知っていれば対処はより簡単になるでしょう。

今回はお風呂の排水口掃除の効果的な方法、汚れやつまりの原因について紹介していきます。

また、後半では適切な予防法についても紹介していくので、掃除をした後もどのように汚れを予防すれば良いかがわかります。

排水口と排水溝

まず、簡単に排水口と排水溝について紹介しておきます。

排水口と排水溝は混同されやすく、誤用しているインターネット上の記事もあるので、それぞれがどのようなものか知っておく必要があります。

・排水口

排水が流れ込んでいく排水パイプの入り口。 普段見えている部分なので、目にすることが多い。 掃除するのはこの部分。

・排水溝

屋外に設置された溝型の排水経路。 道路の端に設置されることが多く、大半が金属製の格子状の蓋などで塞がれている。

以上のように排水口と排水溝は全く違うものです。

他の記事を見るときは、正しく区別されているか確認するようにしましょう。

お風呂の排水口が汚れる原因

お風呂の排水口が汚れる原因

お風呂の排水口の汚れの原因を簡単にまとめると以下の通り。

  • 髪の毛などの体毛
  • 石鹸カス
  • 皮脂や垢
  • 固形物
  • カビ

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

髪の毛などの体毛

お風呂場の排水口を掃除するときに必ず見かけるのが髪の毛などの体毛です。

お風呂場のつまりの原因No.1も髪の毛なので、掃除の際はできるだけ取り除いておく必要があります。

人間の髪の毛は体質や年齢にもよりますが、1日50本〜100本程度抜けてしまうと言われています。

健康な若い方であってもシャンプーやリンスを使う時に相当な髪の毛が落ち、排水口に流れていることになります。

家族に髪の毛の長い人がいる場合、掃除の頻度を高くしないとすぐにつまってしまうので、注意するようにしましょう。

また、髪の毛が排水口に溜まることで他に流れてきたものを絡め取りつまりを引き起こす原因にもなります。

石鹸カス

髪の毛のように絡まるようなイメージはありませんが、石鹸カスにも注意が必要です。

問題なく流れていくイメージがありますが、少しずつ排水口の中に付着し、堆積していくことがあります。

汚れとして目に見える頃には白いドロドロとした塊になっていることでしょう。

皮脂や垢

お風呂で体を洗うと排水トラップ・排水管の内側には皮脂や垢が流れ込み、管内に付着してしまうことがあります。

たった1回お風呂に入っただけで気になるほどの汚れになることはありませんが、使っているうちに少しずつ堆積していき、目に見える汚れになってしまいます。

人が多ければお風呂の使用回数が多くなるので、家族の人数が多い場合は注意が必要です。

固形物

ヘアゴムやカミソリの刃などのお風呂場に持ち込むものを排水口に落としてしまっている場合も掃除が必要になります。

入浴剤を使った後に、袋から切り取った小さな破片が流れてしまうこともあるので、固形物が排水口に溜まっているのは珍しくありません。

小さな固形物が排水口に溜まり、そこに髪の毛や石鹸カス、皮脂などが絡みついて、汚れやつまりの原因になることも。

もし固形物をお風呂場で落としてしまった場合は必ず回収するようにしましょう。

カビ

お風呂の汚れと言えば真っ先に思いつくのがカビという方もいらっしゃるかもしれません。

お風呂は温度・湿度が高くなりやすい場所なのでカビの繁殖しやすい環境にあります。

特に排水口は、カビが繁殖するための餌が多いため黒っぽい汚れを見かける機会も多いです。

カビはそのままにしておくと繁殖していってしまうので、早い段階で対処するのがおすすめです。

お風呂の排水口汚れを簡単お掃除

お風呂の排水口汚れを簡単お掃除

お風呂の排水口の汚れの原因については以上です。

ここからは簡単にお風呂の排水口を掃除する方法について紹介していきます。

原因を取り除く

汚れの原因が手で取り除ける場合はゴム手袋やティッシュなどを使用して掃除しましょう。

薬品を使わずとも大きな汚れは手で取り除けてしまいます。

また、手では掃除しきれない部分の細い汚れは歯ブラシを使って洗ってみましょう。

ただし、歯ブラシで排水口を傷つけてしまわないよう歯ブラシを使う場合は力加減に気をつけましょう。

重曹とお酢(クエン酸)を使う

掃除用の薬品を使うと肌が荒れる不安がある場合、この方法で掃除するのがおすすめです。

重曹とお酢(クエン酸)を使うことで、ヌメリや汚れを溶かすことができます。

手順も簡単で重曹を排水口にふりかけた後に、上からお酢を全体に回しかけます。

このとき、重曹に対してお酢を2倍の量使用するのが適量です。

その後、1時間ほど放置したら60℃以下のお湯で流すだけで作業は終わりです。

熱いお湯の方が効果もありそうですが、排水口周辺の故障を招く危険性があるので、熱くても50℃くらいのものを使用すると良いでしょう。

液体パイプクリーナーを使う

液体パイプクリーナーでも排水口周りの汚れを掃除することができます。

使い方は簡単で、排水口に直接液体パイプクリーナーを流し込み、時間をおいたらお湯で洗い流します。

使用する液体パイプクリーナーの種類やメーカーによって使用方法が多少異なることもあるので、使用方法をよく確認して使うようにしてください。

カビ取り用洗剤を使う

カビのお掃除にはカビ取り用洗剤が最も効果的です。

使用方法は液体パイプクリーナーと同じく、メーカーによって使用方法が異なることもあるので記載されている方法に従って使うようにしてください。

スプレータイプのものが多いので、飛び散って体に付着しないようにゴム手袋やマスク、目を保護するゴーグルがあると安全でしょう。

お風呂の排水口つまり・ニオイの予防方法

お風呂の排水口掃除は大切ですが、つまり・ニオイをある程度予防できれば大掛かりな掃除をする必要もありません。

予防法を実施して、つまり・ニオイが発生しないようにしましょう。

定期的にパイプクリーナーを使用する

定期的に液体パイプクリーナーを使用して排水口の髪の毛や汚れを溶かすようにすると、汚れの蓄積を予防することが可能です。

製品の表示に従って、適量を排水口に注いで指定の時間放置し、洗い流しましょう。

日頃から汚れやヌメリのない状態にすればつまりやニオイといったものは発生しなくなるので、快適にお風呂で過ごしたい場合におすすめです。

ゴミ取りシート・ネットを使用する

つまり・ニオイを予防するには、こまめに排水口を掃除することが重要ですが、こまめに掃除ができないという人もいらっしゃるはず。

掃除する時間がなかなか取れない場合には、排水口に使えるゴミ取りシートやネットを活用しましょう。

ゴミ取りシートやネットを排水口の上から付ければ、ゴミがその上に溜まってくれます。

髪の毛はもちろん、小さなゴミもキャッチできるので、排水口の中で絡まったりつまったりする心配もありません。

ゴミが溜まったらシートを剥がして捨てるだけで排水口の周りを清潔に保つことができます。

掃除の手間も時間も省けるので、おすすめです。

排水口汚れが酷い時は業者へ相談

排水口汚れが酷い時は業者へ相談

排水口の汚れが酷く、つまりを起こしている場合にも上記で紹介した掃除方法は有効です。

しかし、掃除をしても改善しなかったという場合には業者へ相談する必要があります。

お風呂場のつまりの修理では、修理方法によって料金も変わってきます。

また、修理費用以外にも、業者によって出張料や見積り費用などを併せると総額の料金というのは実際に見積り出してもらう必要があります。

ホームページを見れば料金の計算方法やベースとなる料金が掲載されているので、今回はそれらを参考に料金の相場を紹介していきます。

排水つまりの修理で最も有名で効果的なものとして高圧洗浄が挙げられます。

専用の高圧洗浄機を使うことで、排水管つまりの原因を一気に押し流す解消法です。

専用の機材を使うため自宅で真似はできないのですが、その分より解決の可能性があります。

高圧洗浄は排水管内を綺麗にする役割を持っているので、定期的に行うのが理想的です。

しかし、高圧洗浄は業者によって料金設定が大きく違ってくる修理作業でもあります。

高圧洗浄機は排水管の長さや設置されている場所によって使用する機材が異なるため、業者ごとに作業料金が違ってきます。

その料金の相場は1.5〜10万円。

かなり幅のある相場ですが、つまり方の状況や業者によって料金が変わってしまい、つまりが酷い場合などは作業費用が10万円を超えることも考えられるでしょう。

ただし、賃貸などでは管理会社に相談することで対応してくれることも多いです。

費用も経年劣化等、故意または過失的なものでなければ支払いを負担してくれることもあります。

修理を依頼する前に確認を取ると良いでしょう。

まとめ

排水口の掃除・予防方法について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

排水口の掃除は日頃からしておくとお風呂も気持ちよく使える上につまりや嫌なニオイの予防にもなります。

掃除で予防できるのはわかっていても、掃除に時間を割けないという方も便利な道具を使えば簡単に掃除ができます。

それでも掃除ができないとなると汚れが溜まっていき、いずれつまりを引き起こして業者を呼ばなくてはいけなくなってしまいます。

既に排水口のつまりでお困りの場合は業者に見積もりを出してもらい、修理を依頼しましょう。

掃除が終わって排水口が綺麗になったら、今回紹介した予防法を継続することで綺麗な状態が長続きします。

綺麗なお風呂でリラックスできるよう、日頃から排水口周りには気を使っておきましょう。

※税抜価格、また一部作業で基本料金が異なる場合がございます。