お風呂は毎日使う場所なため、排水溝つまりが発生しやすいです。
髪の毛などが少し詰まっているだけなら自分でも対処できるものの、髪の毛などをとってもつまりが解消されないと、焦ってしまいますよね。
そこでこの記事では、お風呂の排水溝つまりが起きる原因から正しい対処法までを詳しく解説していきます。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
お風呂の排水溝は、害虫や悪臭を防ぐために複雑なつくりをしているため、つまりやすくなっています。
ここでは、簡単にお風呂の排水溝の仕組みを解説しましょう。
お風呂場には、洗い場に排水口があり、浴槽には排水栓があります。
この2つは下で繋がり、同じ排水管を通って下水へ行くのですが、まっすぐに行くわけではありません。
排水管に行く前に、排水トラップと言われる水溜まりを通ります。
排水トラップは、害虫や悪臭をふせぐためのもので、排水口を覗いた際に見えるのは、この排水トラップの水です。
この水には、過去の石鹸カスや髪の毛、皮脂や雑菌などが混ざっています。
そのため、万が一排水口から水が逆流してしまった場合でも、この水には触れないようにしましょう。
お風呂の排水溝は、排水トラップの仕組み上つまりやすいですが、原因は主に以下の4つです。
詳しく解説していきましょう。
人間の髪の毛の総数は10万本です。
そのうちの0.1%である50~100本程度が、1日の抜け毛本数と言われています。
これに加えてストレスが重なると、さらに抜けてしまうのですが、抜けてすぐに床に落ちる髪の毛ばかりではありません。
スプレーやワックスなどで固めている場合はとくに、シャンプーをした際にまとめて流れていきます。
そのため、排水溝に流される固形物のほとんどは髪の毛です。
そして、流れた髪の毛には油脂やアカ、他の髪の毛などが引っ掛かりやすく、大きな塊となっていきます。
特に長い髪の毛の場合は要注意です。
石鹸カスとは、石鹸が水道水のミネラル分と反応することでできるもので、洗浄力はありません。
まれに洗濯をしたときに、色の濃い衣服に白い粉のようなものが付着することがありますが、これが石鹸カスです。
お風呂では固形石鹸やボディーソープ、シャンプーなど数多くの石鹸を使うため、石鹸カスの量も多くなります。
実は、シャンプーをしたあとに髪がギシギシするのも、この石鹸カスが原因ですので、よく流すようにすると良いでしょう。
そして、流れた石鹸カスは髪の毛などに付着して、ドロドロとした塊になり、排水溝のつまりを引き起こしてしまいます。
髪の毛以外の固形物も、排水溝のつまり原因のひとつです。
例えば、入浴剤やシャンプーなどの詰め替え袋の切り取り部分や、シャンプーボトルのふた、剃刀の刃、ヘアピンやヘアゴム、子供のおもちゃなどがあげられます。
大きな固形物を落としてしまった場合はそのままつまりの原因となり得ますが、小さな固形物を落としてしまった場合でも、髪の毛や石鹸カスなどをとり込み、徐々につまりの原因になる大きさになってしまいます。
そのため、落とし物をした場合は、すぐに回収するようにしてください。
万一、手の届かないところへ行ってしまったら、早めに修理業者に依頼しましょう。
お風呂場で必ず出るものが皮脂や垢です。
そしてこれらが、シャンプーやコンディショナー、化粧品などに入っている油分と共に排水溝へと流れ、管内にこびりつくことでつまり原因のひとつになります。
一人暮らしの方は皮脂や垢がこびりつくまで時間がかかりますが、家族で暮らしている場合などは、排水溝内が汚れる頻度が高く、同じだけつまる確率も高くなるでしょう。
お風呂の排水溝がつまってしまったら、まずは排水トラップの掃除をしてください。
排水トラップの部品は簡単に外れるようになっていますし、ゴム手袋、歯ブラシ、スポンジ、ピンセットがあれば簡単に掃除が可能です。
排水口カバーを外し、ヘアキャッチャーや封水筒、排水ピースを分解し、個々に磨き上げ、部品を取り外した排水トラップも掃除してください。
ゴミはピンセットで取れば衛生的です。
排水トラップの掃除だけでつまりが解消されることもあります。
もし解消されないようでしたら絶対に放置することはせず、以下の4つの方法のうち、どれかひとつを早急に対応するようにしてください。
ラバーカップでの対処法は、特に固形物によるつまりにおすすめです。
まずは、ラバーカップのカップ部分が排水口のサイズに合ったものを購入してください。
浴槽で使用する場合は、カップが水に浸かるくらいの水位があるとより効果を発揮します。
準備ができたら以下の要領で行ってください。
1.隙間ができないように、排水口に対して垂直にカップを密着させてください。
2.カップを排水口に強く押し付け、一気に引き上げます。このとき、押し付けよりも引き上げを重視しましょう。
3.1~2を数回繰り返し、水が流れるのを確認してください。
ワイヤーブラシはその名の通り、ワイヤーの先にブラシがついている道具です。
そのため、排水管の奥の方の汚れや髪の毛などのゴミが溜まっている場合に威力を発揮します。
ただし、ワイヤーブラシはとても扱いが難しいため、値段は安価ですが難易度は高いです。
もし使用中にワイヤーブラシが動かなくなったら、もうひとつの排水口から行うなどの工夫をしてみてください。
使用要領は以下の通りです。
1.排水管の中にゆっくりとワイヤーブラシを入れます。このときワイヤーブラシを落とさないように気を付けましょう。
2.ブラシが途中で止まったらつまり原因の可能性があるため、 ハンドルでワイヤーを回転させてつまり原因を除去します。このとき、手元にあるあまりのワイヤーで怪我をしないよう、束ねておきましょう。
3.つまり原因が小さくなるか、穴が開けば水が流れます。
4.ワイヤーブラシを洗い、防錆潤滑油をかけておくと錆びにくくなります。防錆潤滑油をかけたらしっかりと乾かしてください。
髪の毛や油脂、油分などによる軽いつまりなら、液体パイプクリーナーがおすすめです。
ホームセンターなどで購入し、以下の手順で使用してください。
1.クリーナーを届きやすくするため、排水口の部品を全て外します。
2.購入した製品の使い方を見て、必要な量を排水口に投入しましょう。
3.15~30分放置します。このとき、放置しすぎると取れた汚れが再び固まり、つまってしまうため、注意してください。
4.換気をしながらたっぷりの水を一気に注いで流しましょう。このとき、お湯は使わないでください。
パイプクリーナーは塩素系なので、お湯を使うと有毒ガスが発生します。
ピーピースルーの中でも、一般の方が使えるのは「ピーピースルーF」のみになります。
「ピーピースルーK」という名前のものもありますが、こちらは医薬外劇物となるため、薬物および劇物譲受書の提出が必要になります。
一般の方が個人で購入したり、使用したりするのはおすすめできません。
ピーピースルーFの主な使用方法は以下の通りです。
1.排水口の周りに薬剤を撒いてください。
2.撒いた薬剤に40℃〜50℃のお湯を注いで溶きます。
3.そのまま30分間から一晩ほど放置する必要があるので、夜にするのがおすすめです。
4.水を5分間流します。まだつまっているようならもう一度1番から繰り返しましょう。
ただし、一般の方が使えるピーピースルーFも取り扱いには注意が必要です。
薬剤が素肌に付着してしまったら、しっかり洗い落とさなければ低温やけどを起こす危険性があります。
管理、使用は自己責任で行うようにしましょう。
まずは、お風呂を使い終わる度に、排水口のゴミ受けにある髪の毛などを取り除き、浴槽のお湯は髪の毛を取り除いてから抜きましょう。
そして、週に1度のペースで排水トラップの掃除をしてください。 手順は前述の通りです。
加えて、定期的にパイプクリーナーやバイオの力できれいにする錠剤などを使うと良いでしょう。
パイプクリーナーやバイオの錠剤などは、完全につまりが生じてから使っても効果はありません。
パイプクリーナーなら月に1度使用し、バイオの錠剤は商品の説明に従ってください。
また、より目の細かいヘアキャッチャーを排水口に設置するのもおすすめです。
お風呂は、髪の毛や石鹸カスなどが毎日流れる場所なので、つまりは発生しやすいです。
そのため、日ごろから掃除をしておく必要があります。
まめに行うことで予防をし、万一つまってしまったら対処法を試しましょう。
それでもお風呂の排水溝のつまりが直らない場合や、排水溝の奥の方に固形物を落としてしまった場合は、すぐに修理業者に依頼するようにしましょうね。
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