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水道管が破裂する原因と対処法について解説

水道管が破裂する原因と対処法について解説

水道管が破裂してしまった場合にどうしたらいいかわからずパニック状態になってしまう方もいらっしゃるでしょう。

水道管が破裂した時は落ち着いて取るべき行動を取ることで被害を最小限に抑えることが可能になります。

この記事では、水道管が破裂する原因や症状、破裂してしまった際の対処法、修理にかかる費用について解説していきます。

水道管が破裂する4つの原因

水道管が破裂する4つの原因

水道管が破裂する原因は様々です。

水道管が破裂してしまう主な原因として、水道管の経年劣化や凍結、地震などの災害、工事中に水道管を傷つけたというような人為的なミスの4つがあげられます。

それぞれの原因について詳しく解説していきます。

水道管が経年劣化していた

水道管は永久に使用できることはなく、年数の経過により少しずつ劣化が進んでいきます。

基本的に10~15年程度で劣化が始まり、破裂のタイミングは環境によっても左右されますが、築10年程度で破裂してしまうケースもあれば築50年でもなんともないというケースもあり、予防や対策が難しいのが現状です。

ある日突然水道代が上がってしまった場合は、見えない地下で水道管が破裂して漏水していることもありますので、常に水道代の変動はチェックするようにしましょう。

凍結が原因で破裂した

水道管の破裂は、冬場の寒い日によく起こるケースで、一般的に最低気温が氷点下になりにくい地域が要注意です。

水の入ったペットボトルを冷凍庫に入れて凍らすと、ペットボトルがパンパンに膨らんだのを見たことはないでしょうか。

これは、水が凍ると体積が増えることが原因と言われています。

水道管内の水も凍ることで膨張し、水道管が割れたり、接続部分が破損してしまうことがあります。

寒気などの影響で最低気温が-4度以下になると危険で、特に庭の水やりや洗車などに使う屋外に露出している水道管は要注意です。

予防策としては、気温が下がる前に屋外の水道を少し開けてちょろちょろ水が流れるようにしておいたり、露出している水道管に布や保温チューブをかぶせてテープで巻いておくなどがあります。

破裂して漏水してしまった場合は、水道の元栓を閉めてすぐに業者へ連絡するようにしましょう。

地震の揺れで破裂した

地震による揺れでパイプに負荷がかかり、破裂したり亀裂が入って漏水してしまうことがあります。

経年劣化により水道管が傷んでいる場合は、少しの揺れでも破裂してしまうことがあり、「地震が小さい=大丈夫」ということではありません。また、新築でも地震の大きさによっては破裂してしまうことも考えられます。

地震が起きたら揺れがおさまるのを待って、念のためすべての水道を止めて水道メーターを確認するようにしましょう。

すべての水道設備を止めているにもかかわらずメーターが動いていればどこかで漏水している可能性があります。

工事中のミスで破裂した

自然に発生する要因だけでなく、人為的なミスでも水道管が破裂してしまうことがあります。

実際に、地中を工事している時に誤って水道管を傷つけてしまったことにより、水道管から水が溢れ出して道路が冠水するという事態が起きることもあります。

工事中のミスで水道管が破裂し、大雨が降った時のように付近の道路が水浸しになっている光景をニュースで見たことはありませんか。

工事中のミスが原因の場合は、自分では気をつけることもできませんし対処することも難しいでしょう。

水道管やガス管などの大切なライフラインの工事を行う際には、細心の注意を払ってもらいたいですね。

水道管が破裂した時の対処法の流れ

水道管が破裂した時の対処法の流れ

水道管が破裂していることがわかったら慌ててしまうのも無理はありません。

しかし、被害を食い止めるためにはまず自分が落ち着いて適切な対処をすることが必要です。

水道管が破裂してしまった場合の対処法を説明しますので、以下の流れに沿って行動してください。

止水栓を閉める

水道管が破裂してしまった場合に最初に行う作業が、止水栓を閉めることです。

止水栓を閉めることによって水道管からの水の流入が止まるため、水漏れなどの被害拡大を防ぐことができます。

止水栓は一般的に水道メーターの側に設置されていて、建物によって壁や床下、屋外など設置場所が異なります。

建物の配管図があれば止水栓の場所を確認できますが、どこにあるかわからない場合は管理会社に聞きましょう。

止水栓のレバーは主に3種類あり、それぞれドライバー式、ハンドル式、内ネジ式にわかれています。

ドライバー式や内ネジ式の止水栓の場合は、栓をドライバーなどで右に回すと閉めることができます。

ハンドル式は蛇口のようなハンドルがついているので手で回すことができます。

止水栓のレバーの固すぎて動かないという場合は無理に自分だけの力で解決しようとせず、速やかに業者に連絡しましょう。

水道管の破裂箇所を塞ぐ

止水栓を閉めた後も水漏れが続く場合や、止水栓が閉められなかった場合、業者が到着するまでの間にどうしても水を使いたい場合には、水道管の破裂箇所を塞ぐという方法もあります。

水道管の破損した箇所が目で見える範囲であり且つ手が届くのであれば、不要なタオルとビニールテープを使った応急処置をすることが可能です。

水道管の破裂箇所にタオルをしっかりと巻きつけたらビニールテープを貼ってがっちりと固定します。

破裂した箇所の下にバケツなどを置いておくと、タオルが水を吸収しきれなくなった時も安心です。

水道管に巻きつけているタオルが水を吸えなくなったら交換してください。

この応急処置をしておくと、排水管からの水漏れを防ぐことができます。

しかし、あくまで応急処置に過ぎないので過信はせず迅速に業者に連絡をして到着を待つのが最善です。

水道業者または管理人などに連絡する

水道管が破裂していることが判明した場合もしくは破損が疑われる場合は、できるだけ早く水道業者や管理人に連絡をするようにしましょう。

連絡するべき場所は建物の種類や水漏れの水道管破損の症状によって違ってきます。

戸建て住宅であればその建物を建設した際に水道工事を担当した水道業者へ連絡しましょう。

担当業者がわからない場合は、ハウスメーカーや工務店などに確認してみてください。

マンションやアパートであれば管理人や管理会社に連絡します。

しかし、緊急性が高い場合は水道業者に直接連絡した後に、管理人や管理会社に連絡をした方が良いこともあります。

どこに連絡したらいいかわからない場合は市の水道局に相談すると、市で指定された業者の紹介や対応の仕方について案内してくれるはずです。

水道管が破裂した時の修理費用は?

水道管が破裂した時の修理費用は?

水道管が破裂したとなれば、修理にいくらかかるのか不安になってしまいますよね。

また、水道管の破裂によって大規模な水漏れが起こってしまった場合はどうすればいいのかなど、修理費用についての疑問は多いことでしょう。

ここからは、水道管が破裂してしまった時の修理費用や保険について解説していきます。

水道管の破裂時にかかる費用の相場

水道管が破裂した時にかかる費用は、破裂箇所がどこなのか、漏水被害の症状はどれくらいひどいのかという要因によって修理にかかる費用に差が出てきます。

水漏れによって建物や家財に影響が出なかった場合であれば水道管の修理にかかる費用だけで済みますが、大規模な水漏れが発生した場合は修繕費用がかなり高くなってしまいます。

水道管の破裂が自分の責任ではない場合は保険によって修理費用を補填できるケースもあるので、加入している火災保険の内容を確認してください。

水道管の修理にかかる部分補修の一般的な費用の相場は、屋内で水道管が破裂した場合は2万円ほど、天井や床下など目に見えない箇所の水道管破裂は3〜5万円ほどです。

上記の金額はあくまで目安です。水道管を交換する距離(施工範囲)によって費用が異なるので専門業者にしっかり確認するようにしましょう。

また、壁の中などの水道管が破裂してしまうと、壁を一度壊して水道管を修理しまた壁を修理するという工程が必要になり、修理費用も高くなります。

水道管の凍結には火災保険が適用されることも

水道管が破裂した際に、火災保険の補償を受けられるケースがあります。

火災保険で定められて補償についてご紹介します。

水濡れ補償

凍結によって水道管が破裂して水漏れが起こり、家財や建物自体が使用できない状態になった際に適用される補償です。

ポイントは水道管の破裂の原因が凍結であることなので、それ以外の原因で破裂した場合は適用されません。

水道管凍結修理費用保険

こちらも、水道管が破裂した原因が凍結の場合に受けられる補償です。

しかし、修理費用として受け取ることができる保険金には限度があるので、契約の内容をちゃんと理解しておくようにしましょう。

火災保険を契約してから年数が経っている場合は、保険の項目に水道管凍結修理費用保険が含まれていないというケースもあるので注意してください。

水道管の破裂によって水道料金が減免されることも

水道管が破裂してしまった際に、お住まいの地域の水道局が指定する水道業者に修理を依頼することによって水道料金が減免されるという制度もあるので、上手に使いたいところです。

この制度を利用したい場合は、修理業者へ修繕報告書の申請の依頼をしなくてはなりません。

中には申請業務は受け付けていない業者もあるので、その場合は業者から申請書をもらい自ら水道局へ提出する必要があります。

審査が通れば水道料金が減免されます。

水道管を故意に破裂させた場合、水道管破裂の原因が凍結である場合は減免制度を利用することは不可能です。

減免される金額は地域ごとに違います。

制度の利用条件や減免金額についてわからないことがあれば地域の水道局へ問い合わせてみましょう。

水道管の破裂によって起こる症状とは?

水道管の破裂によって起こる症状とは?

水道管が破裂した時に起こる症状には様々なものがあります。

水道管の破裂がどれほどの規模かによって水漏被害の深刻さも変わってきます。

大量の水が漏れていて明らかに異常な場合は水道管の破損を疑うことができますが、壁や床下などの目では見ることができない部分の水道管が破裂しても気がつかないことも少なくありません。

水道管が破裂するとどんな症状が起こるのかを見ていきましょう。

キッチンやトイレ、お風呂場の水漏れが発生する

水道管が破裂してしまったら台所、トイレ、浴室、洗面所などから水が滲み出ることで水漏れが発覚することも多いです。

トイレで水漏れが発生した場合、汚物が逆流してくる恐れもあります。

逆流は衛生的にも悪くその分修繕費用も高くなってしまうため、トイレや浴槽と一体型の浴室での逆流は特に迅速に対応をしましょう。

水漏れが起こった場合は、止水栓を閉めることができれば水の流れを断つことができるので少し安心です。

止水栓を閉めることができない場合は先ほどご紹介したタオルとビニールテープを使った応急処置でやり過ごしましょう。

部屋の床が浸水し、他の部屋にも被害が及ぶ

水漏れによってマンションやアパートの部屋の床が浸水してしまった場合、水が隙間からじわじわと入り込んで隣の部屋や下階の部屋まで被害が及んでしまいます。

また、自分の部屋または他の居住者の家具、家電が漏水被害によって使えなくなってしまうこともあります。

そうなってしまうと壁や床の修繕費や家財の賠償額が跳ね上がるので、水漏れは一刻も早い対応が必須です。

地面が不自然に濡れる

戸建て住宅の屋外で水道管が破裂した場合、雨が降ったわけでもないのに地面が不自然に濡れるという現象が起こることがあります。

これは、水道管が破損している可能性を示すサインです。

水道管の破損箇所が小さいと気がつかずに放置してしまうケースもあります。

地面の濡れ方がおかしいと感じる、水道料金が異常に高くなったというようなことがあれば一度水道管を点検してもらった方がいいでしょう。

道路が冠水する

道路工事の際に水道管を傷つけてしまい、破損した箇所から大量の水が溢れてしまったという事故がありました。

水道管の破損の仕方によっては道路が冠水してしまうこともあります。

これは、住宅の敷地内にある水道管でも同じです。

水道管はそれほど大量の水を運んでいる大切なものなので、破裂してしまったら大変なことになるのが想像できるでしょう。

水道管の破裂を防ぐには定期的なメンテナンスが大事

水道管の破裂を防ぐには定期的なメンテナンスが大事

普段はあまり目にしない水道管の破裂を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか。

予防策と言っても、知識や技術のない人が自分自身で何か手入れをすることはできませんよね。

建物の管理者や居住者ができることは、専門業者に頼んで水道管の定期的なメンテナンスをしてもらうことです。

水道管の清掃や点検は少なくとも3年に1回は実施したいところ。

経年劣化の原因となる赤サビは新品の水道管でも1〜2年経つと発生します。

また水道管の寿命は10〜15年とされているので、定期的なメンテナンスで老朽化が見られれば交換工事をするようにしましょう。

まとめ

水道管が破裂する原因や破裂してしまった時の対処法、修理費用、破裂時に起こる症状について解説してきました。

水道管が破裂すると甚大な水漏れ被害が発生するので、トラブルは必ず未然に防ぎたいですよね。

しかし、気をつけていても地震などの災害や工事業者の人為的なミスによって水道管が破裂してしまうこともあるでしょう。

いざという時に慌てずに対応できるようにしっかりとシュミレーションすることをおすすめします。

水道管や水まわりに関することでお困りの場合は、気軽に当社にご相談ください。

※税抜価格、また一部作業で基本料金が異なる場合がございます。