キッチンの水道に設置することで、料理や食事中に出た生ゴミを処理してくれるディスポーザー。
生ゴミを細かく粉砕してから排水口へと流してくれるため、シンクの汚れや臭いを軽減してくれる、ゴミ出しが楽になるなどのメリットがあります。
今回は、そんなディスポーザーの超簡単なお掃除方法を3つ紹介!
どれもあるものを投入・ディスポーザーを運転させるだけという方法なので、ぜひ試してみてくださいね。
「ディスポーザーからイヤな臭いがする」
「ディスポーザーの底が茶色く汚れている」
こういったディスポーザーの悪臭や汚れは、主に食品カスが原因です。
生ゴミを粉砕するときに流しきれなかった食品カスが本体内部に付着。
掃除せずに放置することで徐々に蓄積していき、茶色い汚れや悪臭、ヌメりが発生する原因となります。
一般的に、生ゴミは夏に臭いが強くなるイメージがありますが、ディスポーザーは冬に強く臭いを感じることがあります。
これは、ディスポーザーの仕組みが原因です。
ディスポーザーで粉砕された生ゴミは、専用の排水管を通ってマンションなどの浄化槽へ。
そして浄化槽内のバクテリアによって分解されてから公共の下水道へと排水されます。
しかし、気温や湿度が低い冬場はバクテリアの活動が低下するため、分解が遅れて臭いが強くなる傾向にあります。
ディスポーザーの汚れや悪臭を防ぐには、定期的なお掃除が大切です。
しかし、毎日大掛かりな掃除をするのは少し面倒ですよね。
そこでおすすめなのが、ポイッとあるものを入れて回すだけの簡単お掃除。 ディスポーザーの回転する性質を活かせば、楽して・きれいを保つことができます。
ディスポーザーの毎日のお手入れには、氷を使った方法がおすすめです。
<準備するもの>
<手順>
氷を入れてディスポーザーを運転させるだけなのでとっても簡単!
砕けた氷が内部に付着した汚れやヌメりを取り除いてくれます。
頑固な汚れには、重曹とクエン酸の組み合わせがおすすめです。
食品カスなどの酸性の汚れはアルカリ性である重曹が、そして石鹸カスなどのアルカリ性の汚れは酸性であるクエン酸が落としてくれます。
<準備するもの>
<手順>
また、30分放置した後に氷を半量程度入れてディスポーザーを運転させると、さらに効果がアップします。
重曹には研磨効果があるため、ディスポーザーによっては金属部分に腐食が起こる場合があります。
粉砕力の低下や故障につながる可能性もあるため、取扱説明書をよく読んで各メーカーの指示に従ってください。
また、この方法は中和反応により二酸化炭素が発生するため、忘れずに換気を行ってください。
ディスポーザーの臭いが気になるときは、柑橘類の皮を投入するのがおすすめ。
みかんやレモンの皮には、リモネンという消臭効果のある成分が含まれているためです。
<準備するもの>
<手順>
また、リモネンには雑菌の繁殖を抑える働きもあるため、汚れや臭いを予防する効果も期待できます。
皮を投入する際には、果実の種を一緒に入れないようにしてください。
ディスポーザーを運転させたときに不具合が出るおそれがあります。
また、グレープフルーツのように厚みがある皮を使う場合は、数センチ程度の小さめサイズに切ってから投入しましょう。
上記の方法を試してもディスポーザーがきれいにならない場合は、スポンジや歯ブラシなどでこすって汚れを落としましょう。
排水口の奥に設置してあり、本体の形状も複雑なディスポーザーのお掃除には専用ブラシが便利。
ホームセンターやドラッグストア、ネットショップなどで購入できます。
<準備するもの>
<手順>
とくに粉砕ルーム上部は汚れが付きやすいため、しっかり掃除するようにしましょう。
安全上、ディスポーザーの電源を切ってから行ってください。
電源プラグがついている場合は必ず抜いてから掃除するようにしましょう。
ディスポーザーは、使い方を誤ると不具合が生じたり、寿命を早めたりと壊れる原因につながります。
以下の正しい使用法を守って、ディスポーザーを長く、きれいに使い続けましょう。
沸騰したゆで汁やカップ麺のお湯をそのままシンクに流していませんか?
ディスポーザーは、60℃以上のお湯を流すと内部の配管やパーツが熱で変形・破損するおそれがあります。
熱湯をシンクに捨てるときは、水を加えてから捨てる、蛇口から水を流しながら捨てるなど温度を下げる工夫をしましょう。
製品によっても異なりますが、以下のものは詰まりや噛み込み、排水管の詰まりの原因となるのでディスポーザーに投入しないようにしてください。
動物の骨や貝殻・木の実の殻・種などは固いため、粉砕できずに残ったり、内部の部品が壊れてしまったりする危険性があります。
具体的には、肉(牛・豚・鶏)などの骨や、鮭やサバなど大きい魚の骨、サザエ・牡蠣・あわびなどの大きな貝殻やカニの殻、くるみの殻、桃や梅干しの種などがその例です。
生魚や生の鳥の皮など、弾力がある柔らかいものもディスポーザーでは処理しにくいです。
粉砕されずにディスポーザー内に残ってしまいます。
生ゴミの中でも、とうもろこしの皮やたけのこの皮、枝豆の皮など繊維質な野菜は要注意。
粉砕できずに残ってしまい、詰まりを引き起こすことがあります。
大量の油は、配管の内側にこびりついて汚れや詰まりの原因となります。
ディスポーザがついていない場合でも、シンクに流すと排水管や下水処理に負荷がかかるため、固める、吸い取るなどの処置をして可燃ゴミで出すようにしましょう。
ディスポーザーで処理できるのは台所で発生する、調理くずや残飯などの生ゴミのみです。
金属やプラスチックはもちろん、輪ゴムやキッチンペーパー、タバコの吸い殻などは入れてはいけません。
シンクの掃除ではよくキッチンハイターやオキシクリーンなどの漂白剤が使われますね。
しかしディスポーザーを掃除するときは、基本的に中性洗剤以外はNG。
パイプ洗浄剤や塩素系漂白剤は、水漏れ防止のために使われているゴムパッキンや金属部分が傷んだり、処理能力に悪影響を与える可能性があります。
オキシクリーンなどの酸素系漂白剤も同様に控えた方が無難です。
ディスポーザーは、回転する仕組みを活かせば簡単なお手入れできれいに保つことが可能です。
汚れを溜めないためにもできれば毎日、忙しくとも週に一度はお掃除するようにしましょう。
もし水漏れや排水口の詰まりなど、キッチンの水周りでトラブルが発生した場合は水道救急センターまでご相談ください。
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